細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

岡村先生

2012-03-06 16:59:01 | 教育のこと

昨日は,高知工科大学の理事長の岡村甫先生を訪問しました。丸一日確保していただけたので,朝一番の飛行機で高知龍馬空港に入り,何と岡村先生がお迎えに来てくださり,大学に連れて行ってくださいました。昼食では建築の中田先生,土木の島先生も一緒になりましたが,夕食は写真の4人で取らせていただき,21時まで,なんと12時間もずっとお話することができました。とても幸せな時間でした。

改めて,すごい先生に教わったんだなあと実感。私が感銘を受けたのは学部3年生の少人数ゼミのときですから,17年も前のことになります。

私がお聞きしたいことは優先順位の高いものから質問をし,非常に多くのことを吸収させていただきました。例えば,「耐久設計指針(案)の各ポイントはどうやって決めたのか?」など。これにはびっくりする答えが返ってきましたが,これまでの全てがつながりました。この点での岡村先生の能力には逆立ちしても勝てません。勝てる人は日本にいないと思います。

少人数ゼミから17年経ちました。私もそれなりに最前線で戦っておりまして,要約していろいろとお伝えいたしましたが,奮闘ぶりを認めていただきました。研究面で初めて,岡村先生に褒めていただいたように思います。

12時間お話して,どうやっても勝てない岡村先生のすごさもしっかりと認識しました。ですが,岡村先生にはできない,私にしかできないこともしっかりとあることも認識できました。自立した,ということでしょうか。私の岡村先生への教育面でのインプットで, 岡村先生が「自分のやり方にも反映してみる」とおっしゃってました。

私は,自分の尊敬できる多くの師匠のいいところを徹底して吸収しようとする人間です。そうやって,自分を築き上げてきました。これでもう確立,と勝手に限界を設けずに,これからも多くの人と出会って,成長していきたいと思っています。その気持ちが改めて強くなったので,今朝は,高知市内の龍馬の記念館を訪れ,その後,桂浜に初めて行ってきました。龍馬はそういう人生を送った方ですので。

そして,私は,これまで変化してきた人間で,今後も変わっていく人間だと思っているので,自分の指導する若手たちには型を押し付けず,それぞれの長所を伸ばしてやるような教育者でありたいと,改めて強く思いました。