休暇の過ごし方や,休暇中に考えること,休暇中の精神状態なども,以前とは変わってきています。
以前の30代の前半は,日常を生きることが精一杯。仕事も大変だし,育児も家庭も一所懸命やっていたので,アップアップ。家族での休暇が大事なのは今と変わりませんが,当時は休暇が心待ちで,全力の日常から解放される非日常という時間でした。結果,リラックスしすぎてバランスを崩すこともありました。
今回の休暇はもちろん楽しみでしたが,非日常という意識もあまりしません。朝食後に子どもたちとプールに行って泳いで遊び,プールサイドでジンジャーとコショウのきいた(初めて!)bloody maryを飲みながら,海辺のカフカにのめりこむ,というのも冷静に考えれば非日常かもしれないけれど,自分に与えられた環境でやりたいことをやっているだけ。別にこの状況を普段から追い求めているわけでもなく,その状況に二度と戻れないとなっても後悔も何もない。
昨夜はシンガポールで奥さんの親友家族とディナーをして,大いに笑って,悩みも聞いて,子どもたちも触れ合って,とても良い時間でした。同年代の子どもと触れ合う次女の様子にびっくりしました。家族の中で甘えた様子を見せている理由も分かった気がしました。新発見。
多少,急ぎの仕事は適宜片付けながら,土木学会論文集の原稿も昨日から書いています。山口県のひび割れ抑制システムについて。なかなか書くのに苦労する箇所もあるけれど,この論文を田村先生や二宮さんらと連名で出すことで,私と山口県の出会いの第一ステージが完結すると思っています。やはり書いていて楽しい。
今夜は家族でナイトサファリへ。子どもたちが大はしゃぎするのが目に浮かぶようで,それもまたたのし。
明後日には帰国しますが,帰ることも残念ではない。飛行機の中の時間も楽しむだろうし(機内食をベジタリアンに変えてもらった),戻ったらまたいつもの刺激的な日常が待っているでしょう。新年度は教務委員なのでエネルギー全開で行かないとね。研究室にも新入生たちが期待を膨らませて入ってくることでしょう。今年は,私も全力で行きますよ。
悠々自適というのが合っているのか分かりませんが,昨年5月に読んだ「老子の無言」の影響が大きいように感じます。
それでは,これから少し集中して,論文の原稿執筆の時間。 家族はプールから帰ってきてシャワーを浴びています。