細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

JCIウィーク

2012-07-02 21:01:15 | 研究のこと

今週は,広島でのJCI年次大会です。水曜日から金曜日が学会です。

私は火曜日の講義が終わった後,夜に広島に入れるように新幹線で向かいます。
今年のJCIは,ほどよく?予定が詰まっています。火,水,木は夜もびっしり飲み会が詰まっています。委員会も2つ。代理講演が1つ。

金曜日には,今年の卒業研究で取り組む鞆の浦の研究の学生の調査に同行します。コンクリートの研究者が,広島の鞆の浦の研究に取り組むというのも奇異ですが,素敵な方々と出会って私の人生があります。自分の信念も大事ですが,出会った方々と楽しく大事な仕事をしていく,というのもまた大事。

論文の査読作業,自身の論文の査読修正,雑誌の原稿執筆に加えて,論文の原稿の完成など,充実させる要素は多くありますので,充実した出張にしたいです。

村上春樹の1Q84が文庫本で3巻が読了間際。面白さ,という意味ではこれまでの村上作品で1,2を争ってます。文庫本で6冊もあって堪能できます。


講義

2012-07-02 14:41:48 | 教育のこと

かれこれ、教員歴も9年に迫ろうとしています。今学期が終われば9年です。

教員と言っても、教え方の講習を受けたわけでもないし、我流ではありますが、教えることを職業としています。
教員もピンからキリまでいますが、講義をすることは実はそれほど簡単なことではありません。私の感覚が教員の一般かどうかは分かりませんが、教員になりたての30才の頃は、講義は強烈なプレッシャーでした。15回をきっちりと講義をやることだけでも精一杯。初年度の終盤で、講義ノートが作りきれず、やむなく休講にしてしまったときもあります。

今はさすがに講義でプレッシャーを受けることは減ってきましたが、90分の講義をすでに何回こなしてきたでしょうか。実は、日々の講義で、学生たちを前にメッセージを伝えようという努力を繰返すことで、自分自身が鍛えられていたのだと感じます。今では、どこで講演しようが、緊張することはほぼ皆無になりましたが、これも積重ねの結果です。時間が短く限られた学会、国際会議での発表などでは、少し気を引き締める場合ももちろんありますが、人前で話すことは基本的にはとても楽しい。

慣れることは、新鮮さを失うことでもあります。緊張していたころの方が迫力はあったでしょう。でも、教えている内容の深みなどは、今の方が圧倒的に深いと思う。どちらが学生に面白いかは学生にしか分かりません。

慣れてくれば、教え方、教材を変えればリフレッシュできます。また、新しい科目を担当するときはかなり準備に時間がかかります。それも自分自身の勉強です。

留学するチャンス等があれば、じっくり時間をかけて、教材を作ったり開発したりもしてみたい。論文を書く時間もそうですが、まとまった時間に対する憧れが以前よりも強くなってきています。