昨夜、作詞家で有名な阿久悠さんが愛してやまなかった高校野球についての番組がNHKでありました。新聞のコラムの連載に高校野球についての詩を書いておられたとのことで、その中でも特に印象的な詩2つと、その詩の主役である、山口の宇部商業のエースピッチャーと、岩手県の高田高校のチームのその後の取材がなされていました。素晴らしい番組でした。高田高校は、あの陸前高田にある高校です。当然に津波で被災しました。
番組の詳細は書きませんが、この取材を行った方もライターの方で、阿久さんの詩を励みに、彼らがその後の人生を力強く生きていっている様子を、故人である阿久さんに詩で報告するというものでした。
結論として、阿久さんは、彼らに人生の道しるべとなるような詩をプレゼントしたのであろう。阿久さんは、人を愛してやまない方であった。もっと言うなれば、人が生きる、ということを愛してやまない方であった。素晴らしい。
私も、愛、を大切にしたいと強く思う人間です。
2012年5月の台湾での社会マネジメントシステムの国際会議で、徳山高専の田村先生が山口県のひび割れ抑制システムを発表されたとき、座長であったオーストラリア人の先生(弁護士でもある)は、「愛にあふれたシステムですね」と言われた。
また、現在活動中のJCIの通称ランドマーク委員会は、私も幹事の一人として参加していますが、委員長の今本先生、副委員長の石田先生らと、この委員会の根幹はなんですかね、と議論すると、結論は「愛」でした。
愛に欠ける方が増えてきたこのごろでございますが、ストレートに愛を表現する研究者であり続けよう、とオフィスの中で一人、思いました。