最近の裁判の判決文の中でよく使用される言葉に「立場」という
言葉が気になります。 「消費者は情報収集に於いても・経済的な
立場においても生産者や事業者に対抗しうる立場になく」、一方生
産者や事業者はそういう面で優位な立場にあるのだから・・・云々
です。
弱い立場にあるものを保護するという趣旨は悪くはありませんが
「法律」という物差しで物事を判断する場合に、最近のように頻繁に
使用されている「立場」という言葉は、合理性や合法性の観点から見
れば不適切で、大岡越前や遠山金四郎の様な義理と人情が社会規範で
あった時代に遡った感じがします。
大学教授がその立場を悪用して女子学生に不適切な関係を求めたりす
る、いわゆるアカハラや高級公務員が天下りして民間企業に優遇され
るなど地位の利用は「立場の悪用」ということで許されるべきだはあ
りませんが、裁判官はみだりに「立場」「立場」というべきは脳がない。
・・・というほどの脳もない私が言うのは、ちょっとオカシイけれど。