小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

知らんぷり

2020-07-14 14:15:16 | 日記

    R 02.07.15   知らんぷり       O.2713

 「知者不言」という。  知ってる人は言わない。  反対に

「言者不知」という。 つまり知らない人があたかも知っている

ように振舞うという意味です。

親戚筋から相談がありました。 敷地の外壁側に10坪ほどの細

長い土地があるのだが、長年他人に占拠されている。 コインラ

ンドリーをやっていて結構繁盛しているが、 なんとか撤去させ

られないか?・・・という。

そんなことは私にはわからないから弁護士に相談しなさいと、

「しらんぷり」をすればよかったのに、弁護士に相談するにしても、

所在地の登記簿謄本・地積測量図・不動産評価証明書・現況写真・

図面・陳述書(1 いつから不法占拠されたのか?の経緯 

2 今までに退去するように催告したのか・していないのか? 

していた場合にはその書面・していないのならば、なぜしていな

かったかの理由など)弁護士が受任した場合に相手方に対して主

張すべき合理的な理論(と証拠)が必要です。

とアドバイスした。

そんなことは自分にはできないから「あんたやってくれ!といわれた。

1円ももらわないで、必要と思われる書類を整えて弁護士を紹介した。

その際に、数十年も不法占拠を黙認してきたんだから、悪くすれば

「時効取得」を主張されて、裁判所が認めれば土地は取られること

になる。  そうならないようにするには「和解」で(つまりお金

で)解決するほかない。 と説明しました。 その際本人は「仕方

がない」と言ってましたが、裁判の和解案が示され500万円で解

決しようということになった。

当方の弁護士もそれが相場だろうということになった。

すると本人は「あんたなんかに相談すべきではなかった」「自分の

土地を取り返すのに500万もいるなんてばかげている。」

「あんたは私の味方だと思っていたのに「敵」だった」と言われた。

人様のために支援するのもほどほどにしないとこんなことになる。

時には「しらんぷり」をする方が賢い。

コメント
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