R 04.10.24 鼻 NO.3887
その和尚さんは自分の長い鼻が恥ずかしくって、かっこが悪いと悩んでま
した。 短くするために、塩でもんだり鼠の小便をかけて見たりといろい
ろいろ試しましたが、どうにもならなかった。
ところがある朝起きてみると、長いはずの鼻が普通の人と同じ高さになって
いた。 すると今度は、まわりのひとが不思議そうに和尚さんの顔をじろ
じろと見る。 それで、今までよりももっと恥かしくなった。
芥川龍之介(鼻)より。
奇異なことに人は目を向けるが、自分は自分という気持ちが大事だと思う。
今まではそうやって生きてきたが、これから先は介護をしてもらなければならないような場合になれば、周りの空気を読めないといじめられたり・無視されたりするだろう。