05.04.28 怒 雁 NO.3770
雁の群れは、時には扇型になり・時にはひし形になり・またジグザグ模様を形成して、長い
旅路を移行する。これは外敵から身を守るために、大きな動物に見えるようにするためだ。
ジグザク模様は日本庭園などの池に敷設された沈み橋の形として「雁行橋」と言って目楽しま
せる。 ただ、がんの群れはどんな形に変化しても、常に一羽のがんが、群れを離れて飛ぶ。
これは「怒雁」と言って、群れの全体を把握できる位置にいて、万一の場合はその危険を知らせ
る役目を果たす。 すべてが当事者して対峙するのではなく、離れた位置から客観的に全体を見通
すためである。
我々のなんとない日常おいても、そういう思考が必要だろうと思う。
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