R,07,01,08 た わ け NO,4351
昭和の戦争が終わるころまで、日本人の多くは零細農民だった。 3反百姓「水のみ百姓」
と言われるほどに貧しかった。
戸主が亡くなっても「家督相続」という形で原則として長男が財産を総取りした。
それは、ただでさえ少ない農地を、兄弟で分けると農地が農地の役割を果たせなくなるから、
そうしたのは一種の生活の知恵だった。
だから、あえて農地(田)を分割する者に対しては「たわけ者」と言って非難した。
戦後の新憲法が制定されて、家督相続制度はなくなったが、その代わりに遺産相続紛争が頻発
することになった。