akubiののほほん日記

のほほんとした日常の一コマを綴っています。

私って、ガン患者なの?

2007年07月07日 21時45分37秒 | 診断されるまで
平成19年5月14日
私にとって、忘れられない日となった。

外出の予定がなかったので、家でパソコンに向かっていた。
お昼を過ぎた頃、そろそろお昼ご飯にしようかなと思った瞬間、電話が鳴った。

お昼時分に電話してくるなんて・・・非常識な人だな。
一体誰なんだろう?
表示されている番号にも、心当たりがない。
でも電話に出ないと、自動的に私の携帯に転送されてしまうので、仕方なしに受話器を取った。

もしもし・・・と、不機嫌な声で言う。
「akubiさんのお宅でしょうか?」
ちょっと! 名を名乗れ!と瞬間的に思い、
akubi: そうですけど、どちら様ですか?
tel : akubiさん、ご本人ですか?
akubi: そうですよ。 
tel : 失礼いたしました。 こちらは○○レディスクリニックですが、早急に受診していただきたいんですが、今日の夕方は無理でしょうか?

えっ! 心臓のドキドキする音が、はっきり聞こえる。

akubi: 今日はちょっと無理かも・・・。明日の朝なら行けますが。
tel : それでもいいので、必ず来てください。
akubi: それって・・・検査の結果が悪かったということですか?
tel : そう言ったことは、先生とお話ししてください。
akubi: わかりました・・・

電話を切ったモノの、しばらく放心状態。
わざわざ連絡をしてくるって事は、この前の細胞診が良くないに決まっている。
私って、子宮ガンなんだろうか?
と思いつつも、食事をしなきゃ!と思って、インスタントラーメンを作るが、
一口も食べられない。
食い意地が張っている私にとって、信じられないことだ。

しかし、何をしていても落ち着かない。
やはり落ち着くには、今日受診をするしかない。
ダンナに「今日夕方から出かけたいので、早く帰ってこられないか?」と連絡を入れる。

と言うのも、わがやの家族構成は、ダンナ・私・小6の息子・7歳になるわんこ。
つまり、ダンナに帰ってきてもらわないと、夕方から出かけられないのである。

出かける理由をダンナに説明するが、なかなか伝わらない。
そもそもガン検診を受けたことすら、話していないんだもん。
それをいきなり「子宮ガン検診で引っかかったみたい」と言われたのだ。
藪から棒の話でとまどったに違いない。
が、とりあえず早めに帰ることを約束してくれた。

ぼぉ~としていても仕方がないので、ネットで「子宮体ガン」について検索する。
いくつか、HPやブログにヒットしたので、読みあさる。
ふ~ん。こうして治って元気に過ごしている人もいるんだ。

すこし気持ちに余裕が出てきた。

私としたら、1人で受診するつもりだったが、ダンナと息子が一緒に行くという。
なんで?
でも結果的には、ダンナはクリニックの中には、一歩も足を踏み入れなかったのであるが・・・

名前を呼ばれ、診察室へ・・・
なぜか息子も一緒に付いてくる。
大事なお話なんだから、静かにしていてね。
待ち受ける先生・・・今日は院長先生の診察日。
私は初対面なのだが、クリニックのHPに写真が掲載されているので、ふ~んこの人が・・・という妙な余裕があるのが不思議。

Dr : 電話があって、ビックリしたでしょう。
akubi: はい。
Dr : 薬を飲み終わっているはずなのに、全然受診されないんで・・・・。 連休があったからかなと思っていたんだけどね。
akubi: えっ! そうなんですか? 薬が飲み終わったら、生理が来るから、これが終わってからでいいと言われたので、次の金曜日に来ようと思っていたんですけど?
Dr : そう・・・ で、生理は終わった?
akubi: はい。 薬が飲み終わって、6日に始まって、1週間で終わりました。でも終わったと思ったら、日曜日すこしだけ出血しました。

 そうなのだ。 薬を飲んでいる間は、特に吐き気はなかったのだが、飲み終わった翌日の5日、猛烈な吐き気と腹痛が襲ってきた。 ホルモンバランスが狂ったから? ひたすら我慢するしかなかった。

Dr : 実は、検診で良くない細胞が見つかったんですよ。 紹介状を書くから、設備の整った病院で診て貰ってください。
akubi: はぁ・・・
Dr : ここから一番近いのは、医大なんだけど、そこでいい?
akubi: 医大ですか・・・

 実は、私にとって、医大病院って、あまり良い印象ではない。
 今はどうか知らないが、昔は国家試験の合格率が低かったはずだ。
 それにH医大病院は何でも受け入れるが、入ったら最後と、言われていたのだ。
 だから、ためらったのだけど、こんな理由を先生に言えるはずがない。

akubi: 他にないですか?
Dr : あるけど・・・ がんセンターは、市にあるので、遠いよ。

 確かに・・・ 市へは、電車を使っても結構かかる。
 検査とかを受けるのに、朝一番に行くなんて不可能だ。
 そうなると、やはり医大病院しかないのか・・・

akubi: 医大病院以外にも、行ってもいいんですね。
Dr : そりゃそうだけど・・・

 そう言いながら、先生はパソコンへ向かい、紹介状を書き始める。
 えっ! 紹介状って、患者の目に触れないように書くんじゃないの?

Dr : (打ち込んだのを、声に出して読み)こんな感じで良いかな?
akubi: (意外な展開に)はぁ・・・(としか言えないだろ)

 その後、プリントアウトするのだが、インク切れらしい。
バタバタして交換して、打ち出し完了。
横にいた看護師さん? に手渡し、印鑑を押し、封筒に入れるように言う先生。

その看護師さんらしき人、「あて名はなんと書くんですか? 県立・・・・?」
はぁ? 何を言っているんだ? この人?
医科大病院ですよ」と、口を挟む。
聞いたこと無いんだろうか?

Dr : まあ、今見た感じなら、十分治療可能だと思うから、心配しなくても良いよ。 検査結果とプレパラートも同封しておくね。

そう言って、私の目の前で、封をし、手渡してくれた。

あれ? こんなのアリ?
紹介状は封をして渡されるので、何が書いてあるのか気になって仕方がない・・・っていうイメージなんだけどねぇ。

しかし、ガンってことを患者本人と話のするの?って、不思議な気持ちでいっぱいだった。
私にとって、ガン告知とは、患者本人には、腫瘍とごまかし、家族にだけ本当のことを言う・・・という認識だった。
現に、十数年前、私の父が喉頭ガンになったとき、本人には、「このまま何もしないでいたらガン化する可能性があるので、治療します。」と告げられていたのだ。

でも・・・
診察室に入ってから、自分で言うのも変だが、平常心でいられた。
まあ、息子が一緒にいて、あれこれ話しかけるので、そっちに気が取られていたこともあるが、心の準備が出来ていたからだろうか?
ガンだと言われても、ショックは小さかった。

正直言うと、今から7年近く前に受けたショックの方が遙かに大きい。

私の息子には、障がいがある。
4歳の頃、言葉の発達が遅れていたので、ある訓練期間に相談に行ったとき、
なんの心の準備もしていない私に、「あなたのお子さんには、障がいがあります。この子の将来は楽観できません。」と告げてきたのだ。
一瞬何のことだか、わからなかった。
この子に障がい? 障がいって・・・一生治らないんだよねぇ。

立ち直るまで、かなりの時間を要した。

その時のショックに比べたら、今回は軽い軽い・・・
いや、自覚症状がないので、まったく事態の深刻さを理解できなかっただけかも知れない。









   








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子宮体ガン検診

2007年07月07日 14時43分01秒 | 診断されるまで
「生理が終わったら来てください。」と言われて、帰ったのはいいが、
2月~3月初め、なかなか生理が来ない。
やっぱりこのまま閉経するんだろうか?
別に子供を産む予定もないので、それは別にかまわないけどなぁ。

おまけに筋腫があると言われてしまった。
今まで気にしたこともなかったのに、なんか下腹部にしこりがあるように感じだした。
本当は、単なる皮下脂肪だと思うんだけど・・・

3月20日過ぎ、少量の出血が始まった。
でも今回は、いつもと違う。
10日ほどで出血がなくなった・・・と思ったら、2日してまた出血。
でも、後の方が生理っぽい出血で、1週間で終わった。

ちゃんとした生理が久しぶりに来たわ、これで内膜が薄くなっただろう・・・と思いながら、前回同様、女医さんの診察日にクリニックへ向かう。

生理が終わったので、来ました、と告げる。
前回の子宮ガン検診は、問題がなかった。(クラスを聞くのは忘れた。)
でも・・・
超音波で見ても、やはり子宮内膜は厚いままらしい。
「ガンなら内膜は、もっとザラザラした感じで見えるのよねぇ。こんなにはっきりと見えることはないのよ。 内膜増殖症だと思うんだけど・・・ ガンを否定するために、子宮に器具を入れて、内膜の細胞を取って調べる検査をやりましょう。」

はぁ、何だって良いですよ。

「ちょっとチクッとしますけど・・・」

子宮に器具を入れようとしているんだけど、スムーズに入らない。
どうやら子宮の入り口近くに筋腫が出来ているので、狭くなっているかららしい。
先生がさんざん苦労していると、男性の声・・・
ひょっとして院長先生?
状況を説明すると、やはり細胞診をした方が良いという。
再度挑戦する先生。

確かにチクッとしましたよ。
痛って言ってしまいましたわよ。
その時は、なんでこんな痛い思いをしなくちゃいけないんだ!と思ったけど、結果的には、この検査で悪い細胞が見つかったんだから、感謝しなくちゃいけない。

おまけに、細胞を取ったところからしばらく出血があると言う。
たまたまナプキンを持っていたからいいけど・・・
(と言っても、クリニックにも自由に使えるように用意してあったが)

「次の生理が来るのを待っていたら何時になるかわからないので、薬で人工的に生理が来るようにしましょう。そして、内膜の状態を、もう一度見せてください。」
「薬の副作用として、吐き気が起きることもありますが、2週間飲み続けてください。 飲むのを辞めると、出血が始まります。」
「薬を飲み終えたら、すこしして生理になりますので、終わった頃に来てください。その頃には、今日の検査結果が出ていますから。」

そう言われて、薬をもらって帰った。




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最終警告?

2007年07月07日 14時21分49秒 | 診断されるまで
平成18年12月頃から、それまでは少量出血ながらも、1週間程度で終わっていたのが、10日以上終わるまで必要になってきた。
それでも卵巣の機能が落ちているんだったら、内膜がスムーズに剥がれ落ちないからかもね、なんてのんきに考えていた。

年が明けて、平成19年2月、そろそろ子宮ガン検診を受ける時期だ。
ついでに、この出血が生理なのか不正出血なのか調べてもらおう・・・と、お気楽な気持ちで、以前見つけた駅前のレディスクリニックに行った。
この時までに、このクリニックのHPを見つけ、金曜日の午前中は、女医さんが診察をしているを知ったために、このクリニックを選んだ。

名前を呼ばれ、診察室に入る。
そこにいた先生は、少々おどおどした感じの先生。
一瞬大丈夫なの、この人?と思ったけど、とりあえず今日来た目的を告げる。
ま、検診だけだしね。

問診の後、内診。
超音波診断の時、思っても見なかったことが告げられる。
「これが筋腫ですね。 5センチくらいありますねぇ」
えっ! 筋腫? いつの間に出来たんだろう?
そんなでかいのが、2年の間で出来るの?
家に帰ってから、ネットで調べると、
本当に筋腫? 肉腫じゃないの?と不安になってしまった。

「内膜も、お年の割に、少々厚めですねぇ。
まあこれは、生理によって若干変わってきますので、また生理が終わったらすぐに、来てもらえますか?」

はぁ。

 とりあえず、子宮ガン検診をしてもらった。
後に知ることになるが、前回もこの時にしたのは、あくまでも子宮頸ガンの検診だったのだ。

 そして、あるテレビ番組流に言うと、この時が最終警告だったのかも知れない。



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あれ? やはり変?

2007年07月07日 14時00分07秒 | 診断されるまで
平成18年7月~8月、またまた生理周期が乱れる。
いつ始まるのか?
下着などを汚すのが不安なため、常にナプキンを当てていた。

そのためか、外陰部にかゆみなど違和感を持つようになる。
チラッと見たおまたの付け根には、黒くなった箇所が・・・

なんじゃ、これは?
これは、病院へ行った方が良い?
行くとしたら、婦人科? 皮膚科?
?マークで頭の中が一杯になった。
とりあえず婦人科かなぁと思い、以前行ったクリニックにネットから予約を取ろうと思うが、希望する時間帯に空きはない。
他にないか?と思って検索するけど、不妊をうたっているところが多いので、場違いじゃないか?と二の足を踏んでしまう。
HPは見つからないが、駅前のビルにもあったなぁ?
そう思案していると、女医さんが診察している皮膚科が通える範囲に見つかった。
そこで、ホイホイと皮膚科の方を選択してしまった。
ここでは、水虫などではなく、アレルギーかも知れないと言う診断だった。
飲み薬と塗り薬を処方され、そのままになってしまった。

この時、体から警告が出ていたのかも知れない。
それを無視してしまったのかな・・・と、ガンと診断されたときに思ったのである。

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事の発端

2007年07月07日 13時45分44秒 | 診断されるまで
平成17年1月末、今まで順調だった生理周期が狂ったのです。
前回の生理が終わって3週間たったころ、少量の出血が続きました。
いわゆる更年期といってもおかしくない私。

これは生理なのか?不正出血なのか?
ちょっと気になる・・・

でも、いくら年を積み重ねているとはいえ、産婦人科は苦手。
いや、このいい方は、ちょっと違うかなぁ。
これは子どもを妊娠したときにも感じたことなんだけど、
なんで産科と婦人科って一緒くたにされているんだろう?
産科も決してハッピーな結末になる訳じゃないけど、
大半がハッピーな気分で通院しているのに対して、
婦人科って病気じゃん。
ましてや不妊のことで通院されているかも知れない。
そう思うと、産科と婦人科って分かれている方が良いな。

そこで、ネットで市内の婦人科のみの所を探したんだけど、レディスクリニックと称していても、出産を取り扱っていないだけで、産科も扱っているのよねぇ。
ま、この点は目をつぶろう。
今回の悩みは、生理に関することなので、出来れば女医さんの方が説明が楽だろう・・・
それで検索すると、1軒見つかった。
ただ、難点は、完全予約制・・・
実は、私は電話をかけるのが苦手なのです。
でも、背に腹は代えられない。
レディスクリニックに連絡を入れると、2日後初診の予約が取れた。

予約当日、クリニックに行ってビックリ
人・人・人・・・
婦人科系の病気の人って、こんなにいるの?
問診票を書いている間にも、どんどん人がやってきた。
結局予約制にもかかわらず、看護師さんの予診まで1時間待つ必要があった。

やがて名前を呼ばれ、診察室へ・・・
「生理の予定日より早く、生理の終わりかけのような感じの出血があるんです。」
ベッドに仰向けに寝ころび、お腹の上を触診。
その後、内診室へ移動。
ここは、先生との間にカーテンがない。
何をされるのか不安なのでカーテンがない方が良い、と言う意見もあるが、
どんなことをしているのか説明してくれるのなら、私はカーテンがある方が、気が楽なんだけどなぁ。
内診の後、超音波検査をして、子宮・卵巣には、不正出血を起こすような問題はないと言われ、ホッとする。
「生理の出血も多くなるようなら問題なんだけど、少ないのは心配しなくても良いんですよ。」と言われたので、その後はお気楽に過ごしていた。

ついでに・・・と言ってはなんだけど、子宮ガン検診をしてもらって、この日はおしまい。
後日結果を聞きに行ったときには、出血も収まっていたし、検診の結果もクラス2で問題がなかったので、どきっとした最初の気持ちすら忘れ、日々過ごしていった。










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