入院準備をするに当たって、まず鞄選びで行き詰まってしまった。
パジャマは借りるとしても、バスタオル3枚や諸々の日用品をつめるとなると、
かなりの大きさが必要になってくる。
それなりの大きさのバッグを1つ、持っている。
しかし、親戚・友人にすら入院のことを言っていないのだ。
当然、ご近所さんに話すはずがない。
そうなると、さりげなく出かける必要があるので、
目立つ格好は論外だ。
ダンナは、リュックだと手が空くから楽だ、と言うが、
平日の9時頃、ふつ~の格好をして、リュックを担ぐなど、
めちゃ目立ってしまうじゃないか!
また、行きは元気な体で出かけるから良いだろうが、
帰りは切腹した後である。
リュックを担ぐ、大きな荷物を持つなど言うと、先生方に目をむかれるに違いない。
だって、入院・退院の時に誰かに付き添ってもらうことを考えていないんだもの。
そこで考えたのは、キャスター付きバッグだった。
これなら、転がすだけなので、お腹に力が入れられなくても歩けるだろう。
でも、物いりの時に、新しく買うのもなぁ~、
安いのがあればいいんだけど・・・
休日、近くのホームセンターへ行く。
カバン売り場をのぞくと、納得できる大きさのキャスター付きバッグ(箱には”トロリーケース”と書いてあった。)が、2,980円!!
これは、買いだ!
なになに?
商品は、見本と同じ番号シールが貼ってある箱をとれって?
ダンナが手を伸ばしても、届かない高さにあるのに、踏み台すらない。
どうして取るのだ?
店員さんを捜そうにも、客の姿しかない。
すこし離れた園芸コーナーに係員呼び出しボタンを見つけたので、押してみるが反応がない。
いつもの私なら、このあたりで、プッツンと切れてしまうが、
どうしてもこのカバンが必要なのだ。
すこし待ってもう一度、ボタンを押す。
なんか人が走ってくる気配。
店員さんがやってきたので、
「園芸のコトじゃないんだけど、踏み台もなしに箱を取れって、どういうこと?」
いきなり言われて、何のことだかわからない様子。
「ここよ!」とカバン売り場に連れて行ったが、ダンナがお店のカートに息子を立たせて、箱を取っているところだった。
「踏み台もなしで、どうやって取れって言うの?」と、もう一度質問。
すみません・・・と言うだけで、説明はなし。
二度とここでは、カバンを買わない!って決心した。
カバン以外に、トラベル用のボディソープ、洗顔フォーム、シャンプー、リンス、スリッパ(低反発もの)、タオル4枚、小分けパックされた洗濯用洗剤を購入。
歯磨きセットは、息子が修学旅行に持って行ったのでいいだろう。
後日、100円ショップで、洗面器、トラベル用圧縮パック、介護用コップ(ストロー付き)、ペーパータオル、お箸(箸箱付き)を購入。
カップやティッシュは家にあるし、スプーン・フォークは、使い捨ての物を2つずつ持って行くことにした。
荷物が増えるのに従って、本当にこのカバンに収まるのだろうか・・・と、不安になってきたが、すぐに、まぁなんとかなるだろう!って、頭を切り換える。
荷物をつめるのは、前日にするとして・・・
私は、あるところで、一応スタッフという仕事らしきことをしていた。
らしき・・・というのは、実費交通費以外もらっていないからだ。
といってもボランティアと呼ぶのも、ちょっと違うんだけど。
予定通りの手術なら、ある程度休みをもらえば、復帰できるだろう。
でも、状態はお腹を開けてみないと、わからないのだ。
もし、抗ガン剤、放射線治療となってきたら、どれくらい日数がかかることになるか・・・
そんなことより、自分の気持ちに正直になってみると、
・休んで復帰するほど、今やっていることに魅力を感じていない。どちらかと言えば、疲れ切っている。
・引き受けた限り、任期の3月までは頑張ろうと言う義務感しかない。
・休んでいる間、他の人にやってもらって、復帰したから私がやります・・・と言うのは、好きじゃない。
だが、急に辞めるというのも、かなりわがままな話である。
どうすればいいんだろう・・・
でも、こんなコトでストレスをためたくない。
そこで出した結論は、5月末で辞任することだった。
「急な話で申し訳ありません。 誠に勝手ですが、病気療養のため、5月末で辞任したい。」と5月下旬に申し出て、了承してもらう。
6月初め、手元にある書類を、引き継いでもらった。
それ以外の書類も、後日引き継いでもらい、仕事のことは心配しなくても良い状態になった。(あくまでも、私が思っただけですが)
これで何があっても、安心して治療に専念できる!と、ホッとした。
仕事のことを片付け、万が一の時のために、家の中も片付けた。
そして、お中元の手配をした。
今やっておけば、7月上旬までに配送してもらえるだろう。
一番、ややこしいことが息子のこと。
この頃のダンナは、朝は4時半頃出勤していき、帰ってくるのは夜の8時頃だった。
息子は、朝8時15分に家を出て、3時~4時の間に下校する。
朝は、どうするのか?
放課後は、習い事もある。
途中7月1日・2日は、母の予定がある。
あ~あ、どうしよう・・・
どうすれば、安心して入院生活を送れるんだろうか?
とりあえず、下校時間にあわせて、母が来てくれることになった。
そこで問題になるのが、鍵。
今私が住んでいるのは、マンション。
母は、マンションには住んだことがない。
鍵の開け閉めだけで大変だ。
そのため3回、鍵の開け閉めの練習のために来てくれた。
最初の頃、ダンナは母が泊まってくれると思っていたようだ。
何を言っているの?
「マンションは息が詰まる」と言っているんだよ。
そう伝えると、考え込むダンナ。
そのことを母に伝えると、かわいい孫のため、泊まってくれることになった。
やはり、親はありがたい存在である。
そこで、私に出来ることは、入院日から終業式までの、息子のスケジュールをまとめて渡すことだった。
6月○日 プールの用意 下校時間 2時50分以降
7月○日 ベルマーク回収
一覧表を、ダンナと母に渡す。
息子には、「お母さんは、27日から10日くらいまで病院にお泊まりします。」と伝えた。
はっきりと意味がわからないようだが、何となく納得してくれたようだ。
わんこのエサやりも、ダンナはしたことがない。
こちらも、分量、おやつの量などをまとめて書いておく。
私自身のことで言えば、ギリギリに美容院に行き、カット・マニキュアをした。
次回は、いつ行けるかわからない。
抗ガン剤だって使用するかも知れない。
もともとショートカットであったが、ともかく「短くすっきりさせて下さい。」と、お願いした。
これだけやったが、これで全部だろうか?
あとは、ダンナと母に任せるしかないか。
パジャマは借りるとしても、バスタオル3枚や諸々の日用品をつめるとなると、
かなりの大きさが必要になってくる。
それなりの大きさのバッグを1つ、持っている。
しかし、親戚・友人にすら入院のことを言っていないのだ。
当然、ご近所さんに話すはずがない。
そうなると、さりげなく出かける必要があるので、
目立つ格好は論外だ。
ダンナは、リュックだと手が空くから楽だ、と言うが、
平日の9時頃、ふつ~の格好をして、リュックを担ぐなど、
めちゃ目立ってしまうじゃないか!
また、行きは元気な体で出かけるから良いだろうが、
帰りは切腹した後である。
リュックを担ぐ、大きな荷物を持つなど言うと、先生方に目をむかれるに違いない。
だって、入院・退院の時に誰かに付き添ってもらうことを考えていないんだもの。
そこで考えたのは、キャスター付きバッグだった。
これなら、転がすだけなので、お腹に力が入れられなくても歩けるだろう。
でも、物いりの時に、新しく買うのもなぁ~、
安いのがあればいいんだけど・・・
休日、近くのホームセンターへ行く。
カバン売り場をのぞくと、納得できる大きさのキャスター付きバッグ(箱には”トロリーケース”と書いてあった。)が、2,980円!!
これは、買いだ!
なになに?
商品は、見本と同じ番号シールが貼ってある箱をとれって?
ダンナが手を伸ばしても、届かない高さにあるのに、踏み台すらない。
どうして取るのだ?
店員さんを捜そうにも、客の姿しかない。
すこし離れた園芸コーナーに係員呼び出しボタンを見つけたので、押してみるが反応がない。
いつもの私なら、このあたりで、プッツンと切れてしまうが、
どうしてもこのカバンが必要なのだ。
すこし待ってもう一度、ボタンを押す。
なんか人が走ってくる気配。
店員さんがやってきたので、
「園芸のコトじゃないんだけど、踏み台もなしに箱を取れって、どういうこと?」
いきなり言われて、何のことだかわからない様子。
「ここよ!」とカバン売り場に連れて行ったが、ダンナがお店のカートに息子を立たせて、箱を取っているところだった。
「踏み台もなしで、どうやって取れって言うの?」と、もう一度質問。
すみません・・・と言うだけで、説明はなし。
二度とここでは、カバンを買わない!って決心した。
カバン以外に、トラベル用のボディソープ、洗顔フォーム、シャンプー、リンス、スリッパ(低反発もの)、タオル4枚、小分けパックされた洗濯用洗剤を購入。
歯磨きセットは、息子が修学旅行に持って行ったのでいいだろう。
後日、100円ショップで、洗面器、トラベル用圧縮パック、介護用コップ(ストロー付き)、ペーパータオル、お箸(箸箱付き)を購入。
カップやティッシュは家にあるし、スプーン・フォークは、使い捨ての物を2つずつ持って行くことにした。
荷物が増えるのに従って、本当にこのカバンに収まるのだろうか・・・と、不安になってきたが、すぐに、まぁなんとかなるだろう!って、頭を切り換える。
荷物をつめるのは、前日にするとして・・・
私は、あるところで、一応スタッフという仕事らしきことをしていた。
らしき・・・というのは、実費交通費以外もらっていないからだ。
といってもボランティアと呼ぶのも、ちょっと違うんだけど。
予定通りの手術なら、ある程度休みをもらえば、復帰できるだろう。
でも、状態はお腹を開けてみないと、わからないのだ。
もし、抗ガン剤、放射線治療となってきたら、どれくらい日数がかかることになるか・・・
そんなことより、自分の気持ちに正直になってみると、
・休んで復帰するほど、今やっていることに魅力を感じていない。どちらかと言えば、疲れ切っている。
・引き受けた限り、任期の3月までは頑張ろうと言う義務感しかない。
・休んでいる間、他の人にやってもらって、復帰したから私がやります・・・と言うのは、好きじゃない。
だが、急に辞めるというのも、かなりわがままな話である。
どうすればいいんだろう・・・
でも、こんなコトでストレスをためたくない。
そこで出した結論は、5月末で辞任することだった。
「急な話で申し訳ありません。 誠に勝手ですが、病気療養のため、5月末で辞任したい。」と5月下旬に申し出て、了承してもらう。
6月初め、手元にある書類を、引き継いでもらった。
それ以外の書類も、後日引き継いでもらい、仕事のことは心配しなくても良い状態になった。(あくまでも、私が思っただけですが)
これで何があっても、安心して治療に専念できる!と、ホッとした。
仕事のことを片付け、万が一の時のために、家の中も片付けた。
そして、お中元の手配をした。
今やっておけば、7月上旬までに配送してもらえるだろう。
一番、ややこしいことが息子のこと。
この頃のダンナは、朝は4時半頃出勤していき、帰ってくるのは夜の8時頃だった。
息子は、朝8時15分に家を出て、3時~4時の間に下校する。
朝は、どうするのか?
放課後は、習い事もある。
途中7月1日・2日は、母の予定がある。
あ~あ、どうしよう・・・
どうすれば、安心して入院生活を送れるんだろうか?
とりあえず、下校時間にあわせて、母が来てくれることになった。
そこで問題になるのが、鍵。
今私が住んでいるのは、マンション。
母は、マンションには住んだことがない。
鍵の開け閉めだけで大変だ。
そのため3回、鍵の開け閉めの練習のために来てくれた。
最初の頃、ダンナは母が泊まってくれると思っていたようだ。
何を言っているの?
「マンションは息が詰まる」と言っているんだよ。
そう伝えると、考え込むダンナ。
そのことを母に伝えると、かわいい孫のため、泊まってくれることになった。
やはり、親はありがたい存在である。
そこで、私に出来ることは、入院日から終業式までの、息子のスケジュールをまとめて渡すことだった。
6月○日 プールの用意 下校時間 2時50分以降
7月○日 ベルマーク回収
一覧表を、ダンナと母に渡す。
息子には、「お母さんは、27日から10日くらいまで病院にお泊まりします。」と伝えた。
はっきりと意味がわからないようだが、何となく納得してくれたようだ。
わんこのエサやりも、ダンナはしたことがない。
こちらも、分量、おやつの量などをまとめて書いておく。
私自身のことで言えば、ギリギリに美容院に行き、カット・マニキュアをした。
次回は、いつ行けるかわからない。
抗ガン剤だって使用するかも知れない。
もともとショートカットであったが、ともかく「短くすっきりさせて下さい。」と、お願いした。
これだけやったが、これで全部だろうか?
あとは、ダンナと母に任せるしかないか。