akubiののほほん日記

のほほんとした日常の一コマを綴っています。

入院準備

2007年07月10日 15時35分35秒 | 入院するまで
入院準備をするに当たって、まず鞄選びで行き詰まってしまった。

パジャマは借りるとしても、バスタオル3枚や諸々の日用品をつめるとなると、
かなりの大きさが必要になってくる。
それなりの大きさのバッグを1つ、持っている。
しかし、親戚・友人にすら入院のことを言っていないのだ。
当然、ご近所さんに話すはずがない。
そうなると、さりげなく出かける必要があるので、
目立つ格好は論外だ。

ダンナは、リュックだと手が空くから楽だ、と言うが、
平日の9時頃、ふつ~の格好をして、リュックを担ぐなど、
めちゃ目立ってしまうじゃないか!

また、行きは元気な体で出かけるから良いだろうが、
帰りは切腹した後である。
リュックを担ぐ、大きな荷物を持つなど言うと、先生方に目をむかれるに違いない。
だって、入院・退院の時に誰かに付き添ってもらうことを考えていないんだもの。

そこで考えたのは、キャスター付きバッグだった。
これなら、転がすだけなので、お腹に力が入れられなくても歩けるだろう。
でも、物いりの時に、新しく買うのもなぁ~、
安いのがあればいいんだけど・・・

休日、近くのホームセンターへ行く。
カバン売り場をのぞくと、納得できる大きさのキャスター付きバッグ(箱には”トロリーケース”と書いてあった。)が、2,980円!!
これは、買いだ!
なになに?
商品は、見本と同じ番号シールが貼ってある箱をとれって?
ダンナが手を伸ばしても、届かない高さにあるのに、踏み台すらない。
どうして取るのだ?
店員さんを捜そうにも、客の姿しかない。
すこし離れた園芸コーナーに係員呼び出しボタンを見つけたので、押してみるが反応がない。
いつもの私なら、このあたりで、プッツンと切れてしまうが、
どうしてもこのカバンが必要なのだ。
すこし待ってもう一度、ボタンを押す。
なんか人が走ってくる気配。
店員さんがやってきたので、
「園芸のコトじゃないんだけど、踏み台もなしに箱を取れって、どういうこと?」
いきなり言われて、何のことだかわからない様子。
「ここよ!」とカバン売り場に連れて行ったが、ダンナがお店のカートに息子を立たせて、箱を取っているところだった。
「踏み台もなしで、どうやって取れって言うの?」と、もう一度質問。
すみません・・・と言うだけで、説明はなし。
二度とここでは、カバンを買わない!って決心した。

カバン以外に、トラベル用のボディソープ、洗顔フォーム、シャンプー、リンス、スリッパ(低反発もの)、タオル4枚、小分けパックされた洗濯用洗剤を購入。
歯磨きセットは、息子が修学旅行に持って行ったのでいいだろう。
後日、100円ショップで、洗面器、トラベル用圧縮パック、介護用コップ(ストロー付き)、ペーパータオル、お箸(箸箱付き)を購入。
カップやティッシュは家にあるし、スプーン・フォークは、使い捨ての物を2つずつ持って行くことにした。
荷物が増えるのに従って、本当にこのカバンに収まるのだろうか・・・と、不安になってきたが、すぐに、まぁなんとかなるだろう!って、頭を切り換える。

荷物をつめるのは、前日にするとして・・・

私は、あるところで、一応スタッフという仕事らしきことをしていた。
らしき・・・というのは、実費交通費以外もらっていないからだ。
といってもボランティアと呼ぶのも、ちょっと違うんだけど。
予定通りの手術なら、ある程度休みをもらえば、復帰できるだろう。
でも、状態はお腹を開けてみないと、わからないのだ。
もし、抗ガン剤、放射線治療となってきたら、どれくらい日数がかかることになるか・・・
そんなことより、自分の気持ちに正直になってみると、
・休んで復帰するほど、今やっていることに魅力を感じていない。どちらかと言えば、疲れ切っている。
・引き受けた限り、任期の3月までは頑張ろうと言う義務感しかない。
・休んでいる間、他の人にやってもらって、復帰したから私がやります・・・と言うのは、好きじゃない。

だが、急に辞めるというのも、かなりわがままな話である。
どうすればいいんだろう・・・
でも、こんなコトでストレスをためたくない。
そこで出した結論は、5月末で辞任することだった。

「急な話で申し訳ありません。 誠に勝手ですが、病気療養のため、5月末で辞任したい。」と5月下旬に申し出て、了承してもらう。

6月初め、手元にある書類を、引き継いでもらった。
それ以外の書類も、後日引き継いでもらい、仕事のことは心配しなくても良い状態になった。(あくまでも、私が思っただけですが)
これで何があっても、安心して治療に専念できる!と、ホッとした。

仕事のことを片付け、万が一の時のために、家の中も片付けた。
そして、お中元の手配をした。
今やっておけば、7月上旬までに配送してもらえるだろう。

一番、ややこしいことが息子のこと。
この頃のダンナは、朝は4時半頃出勤していき、帰ってくるのは夜の8時頃だった。
息子は、朝8時15分に家を出て、3時~4時の間に下校する。
朝は、どうするのか?
放課後は、習い事もある。
途中7月1日・2日は、母の予定がある。
あ~あ、どうしよう・・・
どうすれば、安心して入院生活を送れるんだろうか?

とりあえず、下校時間にあわせて、母が来てくれることになった。
そこで問題になるのが、鍵。
今私が住んでいるのは、マンション。
母は、マンションには住んだことがない。
鍵の開け閉めだけで大変だ。
そのため3回、鍵の開け閉めの練習のために来てくれた。

最初の頃、ダンナは母が泊まってくれると思っていたようだ。
何を言っているの?
「マンションは息が詰まる」と言っているんだよ。
そう伝えると、考え込むダンナ。
そのことを母に伝えると、かわいい孫のため、泊まってくれることになった。
やはり、親はありがたい存在である。
そこで、私に出来ることは、入院日から終業式までの、息子のスケジュールをまとめて渡すことだった。
6月○日 プールの用意 下校時間 2時50分以降
7月○日 ベルマーク回収
一覧表を、ダンナと母に渡す。

息子には、「お母さんは、27日から10日くらいまで病院にお泊まりします。」と伝えた。
はっきりと意味がわからないようだが、何となく納得してくれたようだ。

わんこのエサやりも、ダンナはしたことがない。
こちらも、分量、おやつの量などをまとめて書いておく。

私自身のことで言えば、ギリギリに美容院に行き、カット・マニキュアをした。
次回は、いつ行けるかわからない。
抗ガン剤だって使用するかも知れない。
もともとショートカットであったが、ともかく「短くすっきりさせて下さい。」と、お願いした。

これだけやったが、これで全部だろうか?
あとは、ダンナと母に任せるしかないか。


















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入院前に考えていたこと

2007年07月10日 13時28分19秒 | 入院するまで
入院日も決まり、入院準備もしなくてはいけない。
そんな日々を過ごすのに心がけていたことがある。

それは、けっしてマイナス思考にならないこと。

出血があると言っても、大量出血している訳じゃない。
ほぼ定期的にあるだけだ。
どこも痛くもないし、かゆくもない。
まったく自覚症状がないので、暗く考えてしまう原因がない。
だから、出来たのかも知れないが・・・
「笑って過ごして、免疫細胞の活性化」と、呪文のように唱えていた。

学校のボランティアに参加しても、ヘラヘラしていたので、
私が、まさかそんな重大な病気を抱えているなんて、誰も気が付かないだろう。

いや、病人と知っている先生方の前でも、病気とはまったく関係のない話をしていた。
第1回目の貯血の時、
akubi: 大学病院って、どうしても「白い巨塔」のイメージなんですよねぇ。
    特に、大名行列のような教授回診・・・
Dr : たしかに教授回診は、週1回ありますけど、あんな大げさなものじゃないですよ。
akubi: そうなんですか?
    師長さんが、○○教授の回診で~す、って先導はしないんですか?
Dr : ないですよ。
    患者さんはベッドにいてもらう必要がありますが・・・
    横に担当医が立って、説明します。
akubi: ほら、それがドラマの通りじゃないですか。
    それに、東京の大学病院の教授が書かれた本を読んだことがあるんですが、やっぱり、教授に質問されたら、緊張するんですか?
Dr : ・・・・・

返事がない分、入院後の楽しみが一つ出来たような気がした。
   
  ちなみに、私が以前読んだ本とは、杏林大学教授の石川恭三先生の著書のこと。 題名は・・・たしか、「医者の目に涙」だったと思う。




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術前検診 その2

2007年07月10日 11時09分40秒 | 入院するまで
6月14日

朝、すこし出血しているかな?と言う程度だったのが、
スーパーでトイレに行ったとき、「生理?」っていう感じになってきた。
受診日で良かった!と思った。

1時50分頃、婦人科外来の受付に、
「akubiです。 戻ってきました。」とお気楽に声をかけ、
中待合いへ行きかけると、受付の人が、
「akubiさん、もどってこられました。」と、電話をかけている。

??? なんだろう?
中待合いへいくと、片手の指では数えられないくらいの人が座っている。
今日は、術前検診だから・・・
えっ! これ、みんな手術を受ける人?と、驚く。
2時になり、一番に名前を呼ばれる。
ひょっとして、麻酔科の後来たときに、私の受付が済んでいたので、
私待ちだった?

診察室にいたのは、初めまして~と言う先生。
今までの検査結果を見て、やはり開業医の先生の所でやった細胞診でしか、
ガン細胞が見つからないという。

こうなると、あの「大丈夫なの?」と思った女医さんに、
「よくガン細胞を取って下さいました。」と、感謝しなくてはいけない。
だって、見つかっていなければ、そのまま放置し、手遅れになっていたかも知れないんだもん。(ま、定期的に検査するだろうから、放置と言う言葉は、あてはまらないと思うが)

akubi: 入院は・・・6月26日と言われているけど、手術まで何をするんですか?
Dr : 病棟の説明とか~ でも検査全部終わっているし、じゃあ27日にしようか? お部屋は・・・皆さんと一緒で良いよね。
akubi: はい。 
Dr : 6人部屋になります。
    (と言いながら、パソコンに向かい、食事のオーダーも入れていく。)

akubi: 今朝から出血が始まったんですが、ほったらかしていても良いですか?
Dr : それでいいですよ。

  ま、手術で子宮・卵巣を取るって決まっているから、特に治療をしないだろうと思って聞いたんだけどね。
  もし、これが生理だとしたら・・・
  11歳の夏から、はや38年 子供を産んだ1年あまりを引いた37年、
  ほとんど毎月お付き合いしていた生理も、これで最後か~
  邪魔くさいな~と思っていたけど、最後だと思うと、ちょっぴり寂しい。
  でも、大半の人が、後から閉経を意識するのと違って、最後を実感できるのは、ありがたいことなのかな。
  子どもを1人、産むことも出来たし・・・
  私の子宮・卵管・卵巣よ、 お疲れ様 そしてありがとう。

その後、廊下で看護師さんから
 「婦人科手術を受けられる方へ」というチラシをもらう。
  開腹手術に必要な物は・・・
  ・前開きの寝衣 3枚 (長いもの)
   いわゆる浴衣(作務衣)タイプのもの。
   特に術後しばらくは、病院から要求される。
   私の場合は、荷物を減らしたいので、入院中すべて病院で借りるつもりでいた。
  ・生理ナプキン 1袋 (術後使用)
  ・バスタオル 2~3枚 (ベッドに敷く)
  ・タオル 3枚 (体ふき用)
  ・腹帯(ふくたい) 3枚
    初め、腹帯(はらおび)と読んでしまった。
    ”はらおび”なら、家にあると思う反面、グルグルまかないといけないのに、術後傷とか見るのに不便と違うの?と、不思議な気持ちでいた。
    ”ふくたい”とは、木綿で出来ているのは同じ。 私が購入したのは、前に3本の紐の部分があり、ここを結んで使用しました。
  ・T字帯(いわゆる”ふんどし”) 1枚
  ・清浄綿 1箱
  ・吸い飲み(曲がるストローでも可)
  
 このうち、ここの病院の医療品売店で、腹帯、T字帯、生理ナプキン、清浄綿、吸い飲みを購入することが出来ると説明を受ける。

そして、その後、入院予約の受付で、手続をする。

入院当日必要な、
 ・入院誓約書・入院保証書(保証人が必要)
 ・病衣借用書
 ・入院費支払責任者 (生計が別の保証人が必要)
 ・確認事項 (入院名簿に載せるかなど個人情報に関すること)
 ・健康保険限度額適用認定証に関する案内
 ・入院案内パンフレット

 等の書類をもらう。

 健康保険限度額適用認定証とは・・・
 平成19年4月1日から、医療機関での窓口負担を軽減するため、70歳未満の被保険者及び被扶養者の方についても事前に加入している健康保険の保険者の認定を受けることにより、同一の月にそれぞれ一の医療機関での入院療養等を受けた場合においては、所得区分に応じ、現行の高齢受給者と同様に、窓口での一部負担金等の支払いを高額療養費の自己負担限度額までとすることが出来るようになりました。 今まで一旦立替払いをしてから申請して返還を求めていた高額療養費を、医療機関が代理請求・受領します。
 認定証を提出出来ない場合、限度額の適用を受けることは出来ません。
 退院時従来通り一旦立て替え払いをし、後日現金給付での支給(約3ヶ月後)を受けることになります。

 私の場合、ダンナの扶養家族だけど、適用できるのかな?と思い、会社に聞いてもらいましたが、何の問題もなく、認定証が交付できると言うことで、申請用紙をもらってきてくれました。

 ここに来て、やっと「私は入院するんだ」という実感を持ちました。

 




    


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麻酔科外来

2007年07月10日 10時27分14秒 | 入院するまで
6月14日

今日は、①麻酔科外来 ②採血 ③婦人科外来
と、予定が組まれている。
「最後の婦人科外来の予約時間が、午後2時からだし、
麻酔科外来は、そんなに混んでいないので、早くから来なくてもいいよ」と、
看護師さんからアドバイスを受けていたが、本当かなぁ?と信じない私。
10時に、初診受付に行く。
今回は、治療のために麻酔科を受診するのではなく、術前検診なので、
初診申込用紙は記入する必要がなく、初診受付で、麻酔科受診の用紙と質問表を診せるだけで良かった。

その後、麻酔科外来へ行く。
受付前の待合いには、人・人・人・・・
やっぱり、すいているっていうのは、間違いだよねぇ?と思ったが、
私が待つように言われたのは、別の部屋。
じゃあ、この人達は、ペインクリニックを待っている人?

血圧を測った後、待っている間、「読んでいて下さい。」と言って、
「麻酔を受けられる患者さんへ」という、パンフレットを渡される。
 ・麻酔とは何か?
 ・麻酔科医の仕事は何?
 ・麻酔の種類
 ・麻酔の流れと諸注意
 などが、Q&A形式で書かれていた。
待つ部屋でも、手術前日からの流れがドラマ形式で作成されたビデオが流されていた。
 また、「麻酔のしおりー麻酔を受けられる方とご家族のためのてびきー」(社団法人 日本麻酔科学会 発行)という冊子も置かれていて、
 ・麻酔とは・
 ・麻酔科医の役割
 ・麻酔方法の種類
 ・麻酔の流れ
 ・麻酔の合併症
 ・麻酔の危険性
 ・緊急時の医療行為について
などが、書かれてあった。

 合併症には、
  気管にチューブを入れることから、歯が欠けたり、抜けたりする。
  ノドの痛みや、かすれ声
  肺炎(誤嚥性肺炎)・・・防止のため、手術前には絶食、絶水をするので、
きちんと守れば、そんなに心配しなくても良いだろう。
  当然使用薬剤によるアレルギー反応もあるかも知れない。

  危険性を読むと、少々怖くなってくる反面、ここで初めて手術を受けるのって、大変なことなんだと、やっと実感した。

 一応麻酔科がからむことは・・・
  1手術決定
     麻酔に必要な検査
     各種の血液検査、心電図検査、レントゲン検査等

  2麻酔科術前検査(麻酔科専門医の麻酔科外来受診)
     麻酔説明書の配布
     麻酔説明
     
  3手術前日までに 麻酔科担当医の術前回診
     麻酔の説明 麻酔同意書の提出

  4手術当日の、術前処置
 
  5術後の回診

ここまで頭にたたき込んでいたら、名前を呼ばれた。

そこにいたのは、麻酔科の教授だった。
やはり、麻酔の決定とかは教授なんだろうか?

 検査結果に問題がなかったので、
 麻酔方法は、全身麻酔と硬膜外麻酔を行う。
 麻酔上の処置は、気管挿入を行う。

と説明を受けた。

そして大学病院ゆえ、
「個人情報を厳重に保護した上で、麻酔施行中に得られた情報を教育・研究へ使わせていただくことがあります。」となっているが、同意できない場合は、2本線で削除してくださいとある。 でも、大学病院へやってきて、堂々と拒否する神経って? ちょっと風変わりな性格の持ち主である私だが、大学病院での治療を受ける決心をした以上、研究材料になることは仕方がない・・・と思っている。

でも・・・これで麻酔科外来は、終わってしまった。
受診の後、産婦人科の受付に渡して下さいと言って、書類を渡された。
なんかしらないけど、渡せばいいのね・・・と、お気楽に受け取る。

産婦人科外来へ行く途中に、採血室があるので、寄っていくことにした。

そして、産婦人科が依頼の受け付けに、「麻酔科から渡すように言われた。」と言って、書類を手渡す。 
私は、それだけのことだと思っていたのだが、この時点でお昼からの外来の受付も済んでいたとは、まったく考えもしなかった。

時刻は、11時すぎ。
外来まで3時間もある。

電車で2駅離れたところにあるスーパーに行って、時間つぶしでもするか。
そう思って、会計を済ませる。
「まだ、外来ありますよね?」と聞かれたが、
3時間あるので、院外に出るので、この分だけ先に会計を済ませたいと伝え、
お金を支払った。

そして、な~んにも考えずに、1時半頃までスーパーのゲームコーナーで、遊んで時間をつぶしたのだった。



  


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