退院２１日目 ２時間あまりの外出に疲れ果てる

７月２６日

薬をもらった後、息子と母との待ち合わせ場所まで歩く。
どうやら、私の方が早かったようだ。
まだ来ていない。

しばらく待っていると、向こうの方から姿が見えた。
待っていても仕方がないので、近寄ると、
息子は違う方向へ・・・
母は目が悪いので、私の存在にはまだ気が付いていないようだ。
だから、なぜ息子が違う方へ行ったのか、不思議だったかも。

「どこへ行くの？」と声をかけたので、
気が付いてくれたようだ。

息子が「お腹がすいた」と言うので、
駅ビル内にあるおうどん屋さんへ入る。
ゆっくりおうどんを食べた。
久しぶりの外食だ～～～い！
ちょっと興奮する

食事の後、改札口まで母と一緒に行く。
私たちは、あと２０分もあれば家に着くけど、
母は、これから４０分ほどかかるし、乗り換えも多い。
改札口に入っていく後ろ姿を見送りながら、
申し訳ないなぁと思う気持ちと、感謝の気持ちで一杯になる。
面と向かっては、なかなか「ありがとう！」って言えないんだけど・・・

時刻は６時を回っている。
そろそろ仕事帰りの人が多いだろうなぁ。
でも、まだバスに立って帰る自信がない。
出来たら座って帰りたい。
バス停に行くと、１０人以上が並んでいたし、
次に来るバスは、今いるところが始発じゃないので、
「お母さんは、まだ立って乗ることが出来ないので、
もし座れなかったら、次のバスにしてね。」と告げる。

幸い座れたんだけど・・・
座っておいて、文句を言うのはおかしいとは思う。
来たバスの座席の配置の問題だと思う。

バスの座席って、たいてい進行方向を向いているんだけど、
この１～２年の間に、このバス会社に導入されたバスの中には、
３席ほど、電車のロングシートのような状態のものがある。
他市で見かけたことがあるので、最近多いのかなぁ？
（でも、昔のバスって、こんな席が多かったような気がする。）

ともかく、その横向きの席しか空いていなかったから、
そこに座ったんだけど・・・
とにかくバスの揺れが、普段経験したことがない形で伝わってくる。
おまけに、食べてすぐ・・・

この２つが重なったからか、家に帰るとバタンキュー。
とにかく寝ころびたい。

そんなときに、ダンナから電話。
あと１０分ほどで帰るという。
ともかく１０分は休憩できるか・・・

私と息子はもう食事がすんでいるので、
ダンナの分だけ用意し、勝手に食べてもらう。
わんこの分も用意し、食べ終わるまで休憩する。

フラフラになりながら、後片付け。

わんこの散歩に出てくれる気配がないので、散歩に出た。

その後、近くのスーパーへ買い物。

家に帰ると、本当にもう動けませ～ん状態。

たった２時間あまりの外出で、ここまで疲れるとは・・・
もっと回復していると思っていたんだけどなぁ。
まだまだ社会復帰は無理かも知れない。

最初の外来が退院して約１ヶ月後って聞いた時、
え～～～！　そんなに遅いの？って思ったけど、
こういう状況では、「よくぞ１ヶ月後にして下さいました」と、
素直に喜んでいる。

退院２１日目 久しぶりにバスに乗る。

７月２６日

入院する前、かかりつけの先生からもらっていた降圧剤が、
朝飲む分で切れてしまった。
この日は、ちょうど息子が習い事に行く日。
母が連れて行ってくれる。

私の行き先と、息子達の行き先は、
ともに家の近くからバスに乗って、最寄り駅まで出て、
そこから徒歩。

私が薬をもらいに行く時間と、習い事が終わる時間を合わせて、
息子と一緒に帰ったら、母の負担が減るかも・・・

それに、バスに乗るのも、入院当日以来。
社会生活復帰に向けての練習にもなるだろう。
しんどくなっても、行き先はお医者さんだし、
専門外とはいえ、何とかしてくれるだろう。

夕方からの診察時間にあわせて家を出る。
いい運転手さんに当たればいいなぁ。
右折、左折するとき、ゆっくり曲がる人・・・
立っている客にも負担がかからないんだろうが、
急いでいるときなどは、イライラするんだけど、
今日は、そんな人の方が好ましい。
それに、バスが空いていればいいなぁ。
そろそろ仕事帰りの人が乗ってくる時間だから。

やって来たバスは、それなりの混み具合。
空いていたのは、タイヤの上の座席しかない。
結構振動が・・・
おまけに、ちょっと運転が粗いかもしれない。
右左折するたび、体が横に動く。
でも、こんなのにも慣れなくっちゃね。

駅前で下車。
結構早く歩けるようになってきた！って思っていたけど、
ぜ～んせん！
周りの歩く速さについていけない。
元々私は、歩くのが速いほうだったから、
他の人が格別早いというわけじゃないと思う。
なのに・・・
後から降りた人に、ドンドン抜かれていく。

４時５０分に、クリニックに到着。
５時診察開始なのに、もう始まっているみたい。
私は４番目か５番目くらいかなぁ。
しばらく待っていると、名前を呼ばれたので診察室へはいる。

akubi：こんにちは。　
Dr : こんにちは。　もういいんだよね？
akubi: 多分・・・
　　　　最終の病理結果はまだ聞いていないんですけど、
　　　　「きれいにとった」と聞いていますから。
Dr :　それはよかった。
　　　　ところで、循環器内科から返事をもらっていて・・・

　と、医大病院の循環器内科の先生からの返事内容を説明してくれる。
　初診の日と入院当日に受診した時、それぞれ返事を出してくれていた。

Dr :　本人に説明したって書いてあるけど、聞いてる？
akubi:　はい。
Dr :　じゃあ、今まで通りの薬で問題がないって言ってもらっているし、
　　　　このままこの薬を出しますね。
　　　　とりあえず、血圧測りましょうか。

　と、血圧を測る。
　一応、高血圧と言われる最高血圧１４０以上　あるいは最低血圧９０以上では、
　なかったけど、若干高めの数字。

Dr :　この程度なら問題ないですよ。
akubi:　入院しているとき、ここ最近見たことがない数字だったんですよ。
　　　　上が１１２で、下が６９・・・
Dr : 動かないからでしょう。
　　　　akubiさんは、動くと血圧が上がるタイプみたいだから・・・
　
　ふ～ん、そう言うのもあるのね。

Dr : ところで、漢方はこのままでもいいのかな？
akubi: ？？？

　私が処方されている漢方薬っていうのは、桂枝茯苓丸（けいしぶくりょうがん）
　これは、子宮並びにその付属器の炎症、子宮内膜炎、月経不順、月経困難、帯　　下、更年期障害（頭痛、めまい、のぼせ、肩こり等）、冷え症などに効能効果があると言われています。

　便秘、冷えのぼせ、肩こりなど、いろいろな症状があったので、この漢方薬を、
以前服用していたことがあるので、このクリニックでも処方してもらっていました。
　
　先生が聞いたのは、私が卵巣を摘出したから？って思い当たりました。　　
　幸い今のところ卵巣欠落症状を特に意識していません。
　漢方薬を飲み続けているおかげかも知れませんが・・・

akubi:　医大病院でも、更年期症状の薬の選択肢の一つらしいです。
　　　　もし、それでも押さえられなくなったら、
　　　　その時薬を変えるとかを考えましょうって、言われていました。
Dr : じゃあ、このまま出しておきますね。

　しばらく待って、お金を払い、近くの薬局で薬をもらった。
　ここまでは、なんとかクリアー出来た。　

退院１９日目 フロアモップで苦労する。

７月２４日

起きてから、ラジオ体操、散歩、朝食までは、
昨日と同じスケジュール。
この後は、少々違う。

９時半から、息子の出身幼稚園で同園会（同窓会みたいなもの）が、
１２時まで開催される。
本人は楽しみにしているし、私も１人でゆっくり出来る。
９時１５分頃に、「行っておいで～！」と送り出す。
心の声は、「できるだけゆっくり帰っておいで」なのだが・・・

さてと、ゆっくり掃除に取りかかるとするか～
フローリングをから拭きしたり、ウエットタイプのもので拭いたりしていたけど、
風通しがいい分、なんかほこりっぽい。
すこし体力もついてきただろうから、水拭き用雑巾を使うことにした。
雑巾と言っても、フロアモップに取り付けられるタイプ。

床に四つんばいになって、雑巾がけをするのは、
腹筋に自信がなかったので、もう少ししてから挑戦しようと思っていた。
が、これが大きな間違い。
この雑巾って、こんなに摩擦力が強かったっけ？と思うくらい、
力を入れないと、動かないのだ・・・
ピタ～とフローリングにくっつく感じさえする。
雑巾の裏表を間違えたのかなと思って、裏返しても同じ。
足で踏ん張り、腕に力を込めて押しだす・・・
こんな感じで、拭き掃除をすませた。
比べてないので、自分の手で拭くのと、どっちが大変なのかは不明。

でも苦労した分、フローリングはサラッとした。
その後、家のあちこちを拭き掃除。

この日は、私が住んでいるマンション、
植栽への薬剤散布の日。
９時から１４時の予定となっていた。
人体には影響がないと言われているけど、
庭に出ていたら、入ってくれ！って言われるし、
洗濯ものも取り込んでくれって言われる。
臭いだけの問題なんだろうか？って、疑いたくなる。

１０時過ぎから、我が家の近くで音がし始めた。
終わったら、洗濯が干せるわねぇ～。
そう思って、洗濯機のスイッチを押した。

洗濯機が回っている間に、掃除が済めばいいなぁ。
次にトイレ掃除。
床をゴシゴシ、便器もゴシゴシ。

トイレ掃除をしていたら、ふと飾ってあるひょうたんが目に入る。
これは今年のお正月、母からもらった物だ。
「この中に、米粒を１粒入れて、トイレにかけていたら、
婦人科系の病気にならないんだって」と言う代物だ。
ふ～ん、おまじないやん、と思いながらも、素直に従った。

でも私は、婦人科系の病気になっちゃったよ～～～
それとも、その時点でもう癌細胞はあったのかなぁ？
・・・って、おまじないと思いながら、信じていたんだろうか？

この程度のことなら、害はないけど、
高額なお金が絡んでくることには、
引き込まれないように気をつけなきゃね。