akubiののほほん日記

のほほんとした日常の一コマを綴っています。

第1回目 貯血

2007年07月09日 21時07分47秒 | 入院するまで
6月13日

第1回目の貯血をする日。
指定された時間に、産婦人科の外来に行き、診察券を出す。
「akubiさん、今日は?」
あれ? 予定に入っていないのかな?
貯血に来たんですけど・・・・と言うと、どこかに電話をかけている。
話、通じたかなぁ。

待合室で座っていると、白衣の男性2名が登場。
どうやら、この先生方が私の貯血に付き合ってくれるらしい。
で、場所はどこ?と思っていたら、
「さあ、行きましょうか。」と言われる。
ふ~ん、ここじゃないのね。

渡り廊下でつながっている別の棟のエレベーターに乗って5階へ。
降りて再び渡り廊下で、別の棟。
やはり広い!
着いた先は、「輸血部」という所だった。

今回医大病院へ来る31年前、1度だけこの病院へ来たことがある。
それは、大学のサークルのOBのお母様が心臓の手術を受けられるのに、
同じ血液型の血が必要だから、協力して欲しいという申し出があったからだ。
お母様は、A型。
日本人に一番多い血液型だし、今のように感染症が問題になっている時期ではない。 だから十分あるだろう・・・と思うのだが、
心臓の手術のため? 単にA型と言うだけじゃなく、もっと細かい型まで一致していることが必要だった。
サークルのA型の人間が、全員その型を調べるために、この病院へ来ることになった、と言うわけ。
その時は、なんか蛍光灯はついているんだけど、うすぐら~い廊下を歩いた、と言う記憶。
今までこの病院に来ても、同じ景色に出会っていない。
でも、今いる場所は、輸血部なので、ここだったんだろうか?と、思い出に浸る私。

そんな思いを知るはずもない先生方、「どうぞこちらへ・・・」と、部屋の中に案内する。
どうやら、ここで血を採るらしい。
でも、献血と一緒だよね~と、お気楽に考える私。

ところで、2人いる先生方、1人は研修医、と言うことは片割れは指導医?
指導医らしき先生は、貯血の経験があるらしく、研修医君に説明している。
この研修医君によると、小児科と産婦人科の研修は、必須らしい。
そして、それは2年になってかららしい。
でも、産婦人科の研修期間は、1ヶ月・・・
形だけのような気がする。
でも色々な科を経験できる精度も良いなぁ。
私の知識では、5~6年で病棟実習を経験しただけで、卒業後入局する診療科を決めると言うものだから・・・

輸血部の看護師さんが、「血を採っている間、ビデオをつけましょうか?」と行ってくれるが、丁重に断る。
だって、血が出ていくところを見る方が、おもしろいもん!

さて、貯血開始。
パックに色々と書き込み、患者本人が署名する。
400ml用のパックに付いている針は、結構太い針。
ま、布団針って感じ。
2年目というだけあって、針を刺すのも堂々としている。
からかえなくて残念・・・と、思っていたら、
なかなか血が出ていかない。

体はでかいのに、血管は細い・・・のかもしれない。
Dr : 血管に針があたって、出にくいのかもしれません.
akubi: それって、布団圧縮パックを使うとき、掃除機の先がパックにくっついたら、上手く空気が吸い出せないってコトと同じ?
と、質問したんだけど、男性である先生方には、私のたとえがイメージできなかったみたい。

200ml程度とれたところで、指導医らしき先生が、
「エアーが入った!」と言って、あわてて機械を止める。

エアーがはいるって、大変なこと?
素人の私には、わかんない。
ともかく幸い200mlとれたので、残りは手を変え、200mlパックを使うことになった。

200mlパックに付いている針は、素人目にもさっきのより細い。
血管に余裕があるのか、あっ!という間に終わった。
な~んだ。

気分が悪くならないか・・・10分座ったままで様子を見る。

何の問題もなかったので歩いて、産婦人科外来へ戻る。
そこでも、座って待つ。

やはり10分ほど待ったとき、看護師さんが、大丈夫でした?と聞いてきた。
「はい、400mlは、献血の経験があるから、楽勝・楽勝」と答える。

まあ、明日採血をしたら、貧血になっているか、はっきりするだろう。
ともかく、今日はほうれん草とかを食べようと!





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循環器内科 受診

2007年07月09日 12時44分46秒 | 入院するまで
6月12日
 循環器内科 受診の日。

 それに先だって、8日紹介状を書いてもらうため、かかりつけの先生の所へ行く。
 受付で、「今度入院することになったので、その期間の管理のため、循環器内科を受診したいので、紹介状を書いて欲しい。」と、産婦人科の先生からの手紙を差し出す。
 それで、す~と書いてくれるのか?と思ったら、診察室へ通された。
  Dr : 今回は大変なことで・・・
      (私が癌であることを知っているのか?知りたい様子。やはり告知はまだ一般的じゃないのかも)
  akubi:  ま、初期って聞いてますから・・・
  Dr :  (癌と聞いても良いと思ったんだろう。)
      いつ、どうしてわかったの?
akubi:  2月に婦人科の先生のところで、癌検診を受けて。
      (と、今までの成り行きを説明する。)

  Dr :  とにかく元気で帰っておいでよ。絶対にだよ。
 akubi:  ありがとうございます。
       (でも、そんなに重く言わなくても・・・・)

 今回の紹介状は、封をした状態でもらったので、何が書いてあるのかは不明。

さて、12日当日
内科は、一日仕事の覚悟で出かけた。
9時少し前、初診受付へ行く。
診療科が変わると、1からなのが不便。

その後、内科の受付へ。
受付と診察室が離れているので、案内をしてくれる。
しかし、待合いには、人・人・人・・・
空いている座席がない。
「席がないので、申し訳ないんですが、立ってお待ち下さい。」
はぁ?
私は元気なので、立って待っていられるが、ここに来る人って、病人じゃないの?
事務は事務だけやっていればいいって、もんじゃないだろ?
席がないって思ったら、パイプ椅子を用意したらいいやん!

私がこんな事を思っているとも知らず、
「予診から呼ばれますので、しばらくお待ち下さい。」と言い残し、事務の人は去っていった。

どれくらい、この状態で待つのかなぁ~、と思っていたら、
看護師さん達がパイプ椅子を運んできてくれた。
なんか違うような気がするが、ありがたく座る。

周りを見ると、結構若い子どももいる。
健康診断で、ひっかかったんだろうか?
息子だって、今は元気だけど、将来はわからないよなぁと、思いながら見ていた。

疲れてきた11時を大きく過ぎた頃、予診室じゃない部屋から呼ばれる。
予診室から呼ばれる物だと思っていたし、名字だけだったので、初めは私だと思わなかった。
でも次はフルネーム・・・
やはり、私だ。
「はい!」と、あわてて立ち上がり、診察室へ。

予想外なので、すぐに対応できない。
どうやら、診察目的がはっきりしているので、いきなり高血圧が専門の先生へ回ったようだ。(あくまでも私の想像)
色々と問診・・・
さすが~~
餅屋は餅屋!
今まで聞かれたことがないような質問も出てくる。
先日とった胸部レントゲンや、MRの画像も用意されている。
このあたりは、さすが総合病院!って感心した。

より詳しい心肺機能の術前検診と言うことで、
心エコー、負荷をつけての心電図を取ることになった。

はぁ~~~ まだ終わらないのか。

まず、心電図から。
今回は、検査着に着替えた。

前回受けた技師さんだったので、お互いに驚く。
落ち着いている状態で、まず心電図を取る。
そのあと、横に置いてある3段くらいの階段の上がり降りを、
3分間(たぶん)に36回のペースで行う。
最初のうちは、楽勝・楽勝と思っていたのだが、
同じ向きで回っていると、目が回ってきた。
「大丈夫ですか?」と聞かれるので、
目が回ってきたと答えると、「回る向きを変えたら、マシかも知れませんよ。」と言われるが、すっかり動きができあがってしまっているのを、今変えると脳が混乱すると絶対的な自信を持っている私。 黙々と同じ動きをすることにした。

終わり次第、すぐ横になって、運動直後の心電図、しばらく安静にした後の心電図を取る。
運動後、すぐに横になるのって、めちゃくちゃしんどい。
肩で息をする。
クールダウンの重要性を、こんなところで認識した。

検査着のまま、心エコー(超音波検査)をやっているコーナーへ移動。
終了後、こちらで着替えるので、着ていた服を持って移動。
たまたま、大きめのバッグだったのが幸いした。

心エコーは混んでいて、30分待ち。
それだけ、需要が多いのねぇ。
私があったのは、女性の技師さんだった。
心臓=胸のあたり、なので配慮なんだろうか?

心臓だから、上向きに寝るのかと思ったら、まず横になるように言われた。
その後、上向きになった。

終了後、着替え、画像をもらうため通路で待つ。
お昼をとっくに回っているので、お腹がすいてきた。
それに、何時終わるんだろう?
息子が帰ってくるまでに、帰られるかしら?

1時半過ぎ、画像を入れた袋を持って、循環器内科へ戻る。
待合いには、まだ人が・・・
午前の残り? 午後からの人?
診察室から声がするので、待っていると、看護師さんが顔を出したので、画像を渡す。
しばらくして呼ばれたので、中へはいる。

高血圧だが、薬で管理しているので、心臓周辺の血管には問題がない。
不整脈があるが、問題がない程度。
手術を受けるのに、何も問題がないですよと言われ、ホッとする。

念のため、血液検査を受け、入院後結果を聞きに行くことになった。

会計を済ませ、時計を見たら、2時半だった。

息子が6時間授業の日でよかった・・・










 
 

 
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腎盂・尿路造影検査

2007年07月09日 11時30分00秒 | 入院するまで
6月11日 
腎盂・尿路造影検査を受ける日。
でも、準備は前日から始まっていた。
7日の術前検診の日、持ち帰るように指示された薬を、服用しなければならない。

まず検査前日の10日は、朝食後・昼食後・夕食後・寝る前に、ガスコン(腸内のガスを除去する薬)を2錠服用する。
(薬の名前は、私が処方されたものであって、名前はメーカーによって違うと思いますが・・・)
これは、ただ飲むだけだから楽勝だった。

問題は、検査当日の朝 
6時と7時に、テレミンソフト座薬(腸の粘膜を刺激して、大腸の運動を高め、腸内で水分の吸収を抑えて、排便を起こさせる座薬)1個を肛門内に深く」挿入しなければならない。

 肛門に挿入?
 肛門って、どこにあるの?
 おしり洗浄機能が付いているトイレを使ったときに、水が当たるあたり?

 今まで、息子の肛門に座薬を挿入したことはあるが、私のために座薬を使用したことがないので、自分の肛門の位置なんて意識したことがない。

 そのうえ、6時と7時と、時間が指定されているんだもん。
 起きられなかったらどうしよう・・・と、すっかり緊張してしまって、ほとんど寝られなかった。

 6時にトイレに飛び込み、「このあたりかな?」と、思いながら座薬の先をあてがうが、入っていく様子はない。
 「お母さん、どうしたの?」と息子が聞いてくるが、説明のしようがない。
時間だけが過ぎていく。
 みんなスムーズに出来るんだろうか? 
 これが出来ないのは、私だけ?

 なんとなく入ったような気がしたので、ホッとする。

 「挿入後、約10分以上してから排便したくなったら、排便して下さい。」と、
注意書きにあるのだが、いっこうに便意が来ないのも、あり?

 7時、もう一度座薬を入れようと、トイレへ・・・
 肛門のあたりが、なんかヌルヌルしている。
 ひょっとして、お尻のお肉に挟まっていたのが、体温で溶けただけ?

 今度も自信がなかったけど、便意が来たので、まあ良しとしよう。
 
 でも、もう二度と受けたくない検査だ・・・
 と、まだ何も検査を受けていないうちから、思ってしまう。

予約された時間に間に合うように、家を出る。

造影剤を使うから、検査のたびに同意書が必要なんだよねぇ。
今回の項目は、
 ・今までに造影剤を注射して検査を受けたことがある?
 ・アレルギー体質、アレルギー性の病気にかかった経験があるか?
 ・内服薬や注射薬で具合が悪くなったことは?
 ・両親、兄弟にアレルギー疾患はいる?
 ・腎臓の働きが悪いと言われたことは?
 ・心臓病、腎臓病、肝臓病、甲状腺疾患にかかったことは?
 ・妊娠中、授乳中?

後日麻酔科を受診したとき、「内服薬や注射で不愛が悪くなったことは?」と聞かれても、今までは具合が悪くなるようなことがなかっただけで、今回使用する薬などに関しては、わからない。 この質問を受けるたびに不安になる・・・と、本音を伝えた。

 さて、検査の前に、検査着に着替える。
 
 名前を呼ばれ、台の上に横になる・・・かと思ったら、立ったままの状態。

 「今まで、こんな検査をしたことがありますか?」と、質問を受けるが、
 ないです。 バリウムを飲んで胃の検診を受けた経験もないんですよ。
 と言うしかない。

 色々な角度に台を倒し、撮影していく。

 途中、造影剤の注射。
 いつもは、看護師さんが注射だったのだが、今回は研修医?
 若いDrが、こわごわ血管を探っている。
 来た!と思ったと同時に、思わず「痛っ!」って言いそうになるのを、あわてて押さえる。 
 かぁ~と体が暑くなると同時に、口の奥の方にヨードの味を感じる。
 感じつつも、「注射が痛かったことを、言ってあげた方が良いのかなぁ?」とか、「いや、言えば次回プレッシャーを感じるかなぁ?」とか、考えていた。
 一応気を遣っているのに、横から「気分悪くないですか?」と聞いてくる。これはマニュアルなんだろうか?

 検査自体は、されるがままなので、痛くもかゆくもない。

 元の位置に戻って終了。
 やはり30~40分かかっていた。
 
 検査って、時間がかかるのねぇ。







 

 
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