akubiののほほん日記

のほほんとした日常の一コマを綴っています。

入院8日目 面会時間終了後

2007年07月20日 11時24分00秒 | 入院~手術してから
7月4日

入院初日、心の準備をしていなかったので、
8時に流れた「面会時間終了」の放送に、
なんの放送が始まるんだ!と、どきっとした。
でも、8日もたつと慣れて、
「逆に8時か~」と思うようになったものの、
お見舞いに来られた方の中には、
「後ろ髪を引かれる思いの方もいるだろうなぁ。」
そう思うと、すごくもの悲しい調べに聞こえてしまう。

でも、気のせいか8時を過ぎると、
病棟内に静けさがやってくるように思う。

病室内で、みんながおしゃべりをしていると、
仲間に加わらないといけないと思っていたさん。
「自分のペースで寝て下さいよ。」と声をかける。
私だって、話に入らないで寝ているときもあるから・・・

さん・さんと、おしゃべりをしていると、
必然的に私の体は、廊下側を向いている。
その廊下を、通る1人の姿が目に入る。
あれ?月曜日に退院していったさんに似ている・・・
でも、その時は自信がなかったので、黙っていた。
あの方向だから・・・トイレ?
でも、入院してきたら声をかけてくれるよねぇ?

戻ってきたのは、やはりさんだ!
ヤッホ~!と声をかけ、手を振る。
だって、さんの名字、はっきり知らないんだもん。
声に気づいて、こっちを見るさん。
「どうしたの?」と不思議そう聞いてくるさん。
名前を知らないので、言いようがないよ・・・

「いつ入院したの?」と、声をかける。
その声につられ、廊下を見たさんが、
呼びかけたので、さんが入ってきた。

「本当は明日入院予定だったけど、具合が悪くなって今日に入院。
でも病室が空いていないんで、回復室に入っている。」とのこと。

このさん。
病気について、あれこれ調べる熱心な人。

いや、私もネットであれこれ調べるけれど、
知るだけ知ったら、「なるようになるさ」と、
思ってしまうタイプ。
マイナスに考えたって、免疫力が落ちるだけだもん。

だけど、さんは、マイナス思考タイプ。
もっとも具合が悪いから、仕方がないかも・・・
おまけに、家の近くじゃあれこれ言う人が多く、
入院なんて出来ないので、遠く離れたこの病院に来ている。
家族と離れているので、それも関係しているのかも知れない。

さんと同じ病気を経験してきたさん
今回も同じ病気で、手術をする。
は、明るく前向きな方なので、
さんもパワーをもらってくれれば・・・と思う。

やがて、消灯時間になる。
ベッドに横になっていたら、先生の声。
さんの所へ来ているようだ。

次に私の所へ・・・
akubi: お世話になりました。
    ありがとうございました。
    おかげさまで、明日退院できそうですね。
Dr : そうですね。
    手術できれいにとったし、創もきれいになっているし・・・
akubi: あとは、日にち薬ですかねぇ。
Dr : そう、家事をしないわけにはいかないだろうけど、
    無理をしない程度から始めて下さいね。
akubi: ところで、重い物って持っては駄目なんですよね?
    うちの犬、10キロくらいあるんですが、抱くなんて無理?
Dr : 10キロですか・・・
    重い物を持って、傷口が開くってことはないと思うけど、
    しばらくはなでるだけにしておいて、抱くのは外来を受けてから・・・
    って、ことにしましょうか?
akubi: そうですか、わかりました。

その時は、外来診察は2週間後だと思っていたので、
「わかりました。」と、返事をしました。
でも、退院できるのは嬉しいけど、
先生に会えないのは、
ちょっと寂しいかなと、ちょっぴり思った。








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入院8日目 夜

2007年07月20日 09時45分26秒 | 入院~手術してから
7月4日

この日の夕食は、選択メニュー。
とにかく見た瞬間、「牛丼だ!」と思ってしまったので、
もう1つのメニューは、全く記憶がない。

牛丼だ~と、さんと2人、
看護助手さんが、運んできて入れるのを、
今か今かとワクワクして待つ。

牛丼とお味噌汁とお漬け物
う~~ん、牛丼セットじゃん。
少々薄味だけど、おいしく頂く。

当然のことながら、食べ終わっても、
まだ配膳車は、戻ってきていなかった。
もっとゆっくり食べなければ・・・

病棟にいる医事課の人が、
「これが入院費の概算金額です。」と言って、
明細を持ってきてくれる。
退院の時、家族にお金を持ってきてもらうケースがあるからかもしれない。
私は、一応病院内にあるATM機の銀行の口座にお金を入れていたが、
ポイントもつくので、クレジットカードで支払うつもりだったため、
いくらかかるか?って事を心配していなかった。
概算金額を教えてもらって、なるほど~って、思った。
ちなみに私の場合、入院・手術費は概算で約14万円だった。

正式な金額は、明日退院前検診を受けないと、わからないので、
請求書の発行は、10時半ごろになると言う。

本当に、ダンナが来るのかな?と確認の電話を入れると、
「もう少ししたら、家を出る。」との事。
病室で待っていても、息子は入ってこないかも知れないので、
時間を見計らって、エレベーターホールで待つことにした。

7時頃、ダンナ・息子・母が、やって来た。
とりあえず、ディルームへ入る。
息子は落ち着かないのか、病棟内を散策。
「トイレ」というので、案内する。
なんせ、この階は女性患者のみなので、
メインであるのは、女子トイレ。
男子トイレは、東病棟の端まで行ったところにある職員用トイレのみ。
そこまで息子を連れて行く。
トイレ近くにある窓からは、電車が見えるので、
しばらくそこで過ごした。

そもそも入院前、息子には、
「10日までお母さんは病院でお泊まり」と、告げていたので、
きっとそのつもりでいたはずだ。
それを「明日おうちに帰るから」と言われたって、
「10日じゃなかったの?」と、混乱させてしまったかも知れない。

ディルームへ戻り、「荷物、持って帰ってくれる?」とダンナに聞く。
どうやら、彼もそのつもりで袋を用意してきてくれていた。
病室に戻ろうとすると、息子もついてくる。
あら、めずらしい・・・

同じ部屋の人たちに、「息子で~す。」と紹介する。
一応息子とわんこの写真は、見てもらっていたが、
実物は、初めてである。
息子は無言で私のベッドまで行くので、
「こんばんは、でしょ?」と言うと、
ボソッと「こんばんは」と言い、ベッドの上に寝転がっていた。

その姿を見て、さんは、
「お母さんと離れていて、我慢していたんだね。」とおっしゃった。
そうかも知れない・・・

その間、私はもう使わないバスタオル・タオル・下着・腹帯・洗面器など、
かさばるものを、袋につめていく。
かなり荷物が減った。
これなら楽勝で、残りの荷物をカバンにつめられるだろう。

明日も学校があるので、あまり遅くなってはいけない。
8時少し前に、ダンナ達は帰って行った。
動けるようになったので、1階まで降りて見送ることにする。
1階に下りると、ちょうど事務の人たちが仕事を終えるところだった。
こんな遅くまで仕事をしていたんだねぇ。
もっと病院内をウロウロしていたら、もっといろいろな事がわかったんだ・・・
と、この時後悔し、損をしたような気分だった。











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