銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

マリア様を擁護するつもりが反対になって。ジュリアーニ市長の3

2008-12-28 21:29:49 | Weblog
 ジュリアーニ市長がミソを付けたのは、「あれでしょう」と言う明快なきっかけがあります。それは、ブルックリン美術館で開かれたセンセーションと言う展覧会(1999年)に出品されたオフィーリと言う作家の、マリア像を、貶したことだったのです。断言してもよい確かでしょう。

 マリア像と言うのは、バチカンにある有名なピエタを始め、肌の色が白いということになっています。ところが1999年にブルックリン美術館に提出されたマリア像は、肌の色がこげ茶色です。そして、乳房が象の糞で出来ています。象の糞はぽとっと落ちたときに、釣鐘型になっております。もし色が、白だったら、誠に格好のよい乳房の形となりましょう。アーチストとは想像力の塊です。もしかしたら、オフィーリは、まず、その乳房を出発点とし、乳房が象徴するもっとも女性的な女性として、マリア様を選んだのかもしれません。ここらあたりは、私の単なる想像ですが。

 このマリア像は、高さが2メートルを越えるもので、板の上に整形されていて、象の糞でできた乳房は、プラスチックの型に入れられ、そして、着物にあたる部分には、黄色やブルーの各種のサイズと形のビーズなどがちりばめられ、ある種クリムトの衣装、それは、今回篤姫の最初のタイトルシーンにも用いられたものでしたが、を思わせる装飾がなされていて、思いがけず、前衛っぽくなくて、完成度の高いものでした。ただ、一点、肌の色が茶色だったということです。

 これは、1999年のことです。そして、2008年の今、オバマ大統領が選出されました。オバマ大統領は、昔奴隷として、アメリカに来た人ではありません。でも、一見すると、肌の色が同じです。

その肌の色を問題とする差別がどれほど、長い間あったか、を如実に示す問題が、このブルックリン・ミュージアムの大問題でした。

そして、その偏見が、ジュリアーニ市長を、掻き立てたのです。・・・・・・・『これは、問題にすべきだ。だって、カソリックを冒涜するふらちな作品だから、そんなものを公立の美術館で展示をさせるべきではない』・・・・・と、奮起をさせました。そして、それを、展示させないように諸所に手を、事前に打ったもようです。そして、メディアも大騒ぎとなりました。しかし、それゆえに、この展覧会は大人気となり、大勢の一般の人が訪れることとなったのです。

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 ここで、ジュリアーニ市長から離れて、このセンセーションテント言うものについて、少し述べましょう。イギリスのメディア王、○○氏が、11人の前衛芸術家に、生活支援をして、よい作品を制作させる環境を要しました。ダミアン・ハーストなどが含まれますが、その11人が自分の研究成果を発表したのが、このセンセーション展で、もっともショッキングなものといえば、自分の血を冷凍保存をしていて、自分の頭部の鋳型の中に、血を注入して凍らせ、それを、アクリル(または、ガラス)の冷凍庫の中において展示をするのなど、一つとして数えられるでしょう。

 普通なら、こういう展覧会は大衆の興味を引きません。ところが、ジュリアーニ市長と、主催者側の、大論争のお陰で、この展覧会は入場者が、十重二十重に、美術館を囲むという大騒ぎになりました。そして、実際に作品を見た人々は、『おかしくない。きれいだわ。美術品として、適当よ。カソリックを冒涜しているとまではいえないわ』と、感じました。

 大衆とは声高には叫びません。だけど、本質を掴みます。そして、新聞にも意見を発表しません。でも社会の風として、「ジュリアーニ市長はおかしかったわね」と言うのは当然伝わります。

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 ここで、ジュリアーニ市長はとても賢かったといえるでしょう。コロンバスディに、新しいパートナーと先頭を切って、パレードに参加した頃は、どちらにしようかと迷っていたぐらいだと思いますが、この風向きの変化を捉えて、引退することへ致しました。非常に賢いです。

 私は日本の知事(市長や区長は日本の場合、これほどの顕現を持っていないように感じますので、県知事が当たると思います)が、これほど、勇敢ではなくて、何とか、諮問委員会などを作って、その隠れ蓑の中で、実際には、自分の独裁的な考え、たとえば神奈川県の松沢知事が躍起となって、禁煙条例を作ろうとしていますが、人類が何百年、と培ってきた文化を、急に、文化史的な側面の勉強もなしに(その結果、一部の民が困ることを)、決定しようとしていますが、・・・・・決めようとしているのを見ることがありますが、・・・・・・日本では、マスコミが素直でないので、ジュリアーニ市長のケースほど、ぴたっと、推移が明らかにはなりませんが、でもね、他山の石として学んで欲しいと思いますよ。威張っていて、独裁的な権力を行使しているうちに、悪代官として、次の選挙に落選することになるかもしれませんよ。大衆は何も意見を出しませんが、きちんと見ております。
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松沢県知事が、自らの進退を賭けて、この政策を遂行するのならよいのだけど、単なる風評(健康問題)だけで、こんなことに血道をあげているうちに、経済の失墜によって、税金が全く入ってこないことすら起こりうるのです。県、そして、国の根幹が揺らいでくるでしょう。

一方、このジュリアーニ氏は、「え、象の糞で、乳房を作る、そんなけしからん事を」と言う風評を聞いたうえで、実物を見ることなく、判断をしたわけでしょうが・・・・・

 なにか、闘争を挑むときは、本当に勉強をした上でないと、駄目なのです。もし、ジュリアーニ市長が現代アートと言うことに対して、深い理解と勉強をしたうえで、しかもご自分自身の目を持っていたら、この『オフィーリ像を、攻撃するなど』と言う的外れなことはやらなかったでしょう。これが、彼の勇み足でした。英雄も勇み足をする。しかし、勇み足があったと気がついたときに、静かに舞台を去った。・・・・・賢い人です。本当に優れたアメリカ人の一人でしょう。ギャングの世界で先ず、名を売ったイタリア系の人の中から、うまく行けば、大統領にまでなれたかもしれない逸物だったのですけれど。引くという形で自らの美しさと英雄振りを、人々の記憶に残していったのです。余生、美しからんことをお祈りしておきます。

 特にたった美術のこと一つで、といえば言える、問題でした。嫌な人はブルックリン美術館に行かなければよいことです。

 でも、松沢知事や、JRが今取り組んでいる、禁煙、運動、全面喫煙禁止は、そこへ行かなければ住むという問題ではないので、非常に残酷な制度だと思います。ヒステリーの一つのような気がします。


 なお、ここで、松沢知事、および、ジュリアーニ市長の名を出して、批判的に書いたことによって、明日、または、将来、グーグルやヤフーの検索にこのブログが乗らないようになったとすれば、これは、言論の弾圧の一つの見本となると思います。こんな小さなことで、日本は自由を失いつつあります。変な国になろうとしています。海外の方が、自主責任で自由です。どうして、こんなに、子ども扱いを受けなければならないのかが不思議です。

 私は自分のブログについてですが、かねがね、例文として、とても、つまらないものばかり、検索に挙げられていて、しかも、そこをクリックすると、実際には文章が開かれない現象があるのに気がついていて、それが、一種の言論弾圧に繋がっているのではないかと想像しております。皆様はいかがお考えでしょうか。

 こういうことの責任者にお問い合わせを是非してみたいと思っております。どこへ、連絡したらよいのでしょう。ご存知の方はおしえてください。

 e-mail AteliereCK@aol.com
topuhilllily@yahoo.co.jp
atelier-shun@beach.ocn.com
amesyun-goo@gmail.com

の四つをよく開きます。他にもありますが、この4つをよく開くので、この件について、ご存知の方はお知らせをくださいませ。

   2008年12月28日       川崎 千恵子 (筆名 雨宮 舜)
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