隈研吾さん 輪島市「復興まちづくり計画」アドバイザーに就任
世界的な建築家の隈研吾さんが、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市を訪れて坂口茂市長と会談し、市が策定を進める復興計画のアドバイザーに就任しました。
隈研吾さんは、3年前に開催された東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとして使われた国立競技場を手がけるなど世界的な建築家で、東日本大震災の被災地に建設された交流施設の設計などにも携わりました。
隈さんは、能登半島地震の被災地の復興に協力したいと7日、輪島市を訪れ、はじめに地震で大規模な火災が発生し、多くの建物が焼失した「朝市通り」を視察しました。そして輪島市役所で坂口市長と会談しました。
会談は非公開で行われましたが、隈さんは市が策定を進めている「復興まちづくり計画」のアドバイザーに就任したということです。
また、会談では輪島市の町並みの再建は、木造建築を多く取り入れるべきだとか、地元の輪島塗の技術を生かすべきだといった意見が出されたということです。
隈さん「一緒に町づくりを進めていきたい」
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会談のあと隈さんは、「私が知っている輪島のまちが地震で変わってしまいショックを受けた。東日本大震災の復興に関わった経験を生かし、被災者の意見を聞きながら、一緒に町づくりを進めていきたい」と話していました。