大阪城外へ出て少し歩くと、
(たぶん本当は、ここも大阪城の敷地なのかも知れません。)
石垣やレンガが見えてきます。
上の画像の右端に映っている建物は、明治時代の建物だそうです。
帰宅後知ったので、しっかり撮影していませんでした。。。
こんなレンガ造りの建物が見えてきます。
手前の錆びたフェンスが、建物の良さを台無しにしています。
1919年(T8)に、建てられて、 太平洋戦争中に
陸軍の兵器の開発や、研究、化学実験などが行われていた、
「旧大阪砲兵工廠化学分析場」と言われる建物です。
戦争のための建物なのに、なんだか、優雅な建物です。
今の東京大学の建築科出身で、陸軍省に入り、
その後大阪、神戸を中心に活躍した、置塩章氏の設計です。
左右対称の造りになっている、ネオ・ルネサンス風と言われる建築様式です。
少しどんよりと曇っていた日だったせいか、
手入れをされていない放置された状態のためか、
なんだか冷気さえ感じました。。。
大阪市に残る、貴重な建築は、旧大阪市立歴史博物館もそうですが、
素人の私でも、なんで、活かさないんだろうと、感じるものがとても多くあります。
(民間レベルの建築は、素敵に再生されている所も多いです。)
私が参考にさせて頂いている、建築関係のサイトによると・・・
この建物のすぐそばにも、これ以上に豪華なレンガ造りの陸軍関係の工場があったそうですが、
昭和50年代に、保存を考えていた住民に無断で、文化庁に許可も得ずに
大阪市が、重機でいきなり取り壊したそうです。
戦争の、負の遺産、を残しておきたくないという考えだそうですが。
時間とお金もかかるとは思いますが、
お洒落なお店や、アーティストの人たちに貸すとか、
きっと喜んで使いたい人、たくさんいると思うのですが・・・
上手く使ってほしいです
ここから歩いていき、明治から大正初期に、
藤田伝三郎男爵が、網島御殿と呼ばれる邸宅を構えた一帯に立つ
大阪知事公館の建物を見たり、太閤園などにも寄りました。
疲れてしまったので、画像はありません。
いつものごとく、長~い記事にお付き合い、有難うございます