Angela Garden

シンプルに、そしてエレガントに。試行錯誤しながらも、そんな人生を送りたい。

旧中埜家邸

2021年05月27日 | ★ヴォーリズ&その他近代美建築(中日本)
 
 
 

 

オリンピック、どうするんでしょう・・・
目指してきた選手のことを考えると安易には言えませんが、
今の日本で、コロナを終息させることと、オリンピックを開催させることの
どちらが大切なんでしょうか・・・
両方を叶えられるのが一番ですが。。。
パブリックビューイングの会場を設置しているそうですが、ナゼ?
家でテレビ観戦ではだめなのでしょうか?
まさか「神風が吹く」なんて、考えてはいませんよね・・・
近い未来に、「英断だった」と言われる判断をお願いしたいと思います。

 

 

さて、半田赤レンガ建物を見た後は、カブトビールに所縁のある洋館を見に行きました。
カブトビールの創業者、中埜又左衛門(お酢のミツカン創業者から数えて4代目)
から時代は進んで、10代目の中埜半六が1911年(M44)に建てた別荘です。
 


半六が、ヨーロッパへ留学中に見た住宅の美しさに惹かれて、模した住宅を建てたのです。

   
 
半六が、夏目漱石の義弟で、建築家の鈴木禎次に設計を依頼して、
ドイツの山荘を模して、ハーフティンバー様式で建てられました。
 
 
鈴木禎次は、現在の名古屋工業大学の教授で、明治後期から昭和初期に
東海地方を中心に活躍した著名な建築家です。

    
 
この旧中埜家邸は、ハーフティンバー様式の住宅の遺例としてすぐれていて、
また明治後期の洋風建築としてよく残っているので、
1976年(S51)に国の重要文化財の指定をされました 

   


   


         

内部は、期間限定で特別公開されているようですが、今回は残念ながら・・・
先日で放送終了となった、TVの「建築遺産」で、トリを飾ったのが、
こちらの旧中埜家邸でした。
録画しておいて良かった
 
        
 
バルコニーの柱の上部の飾り、バラがデザインされています

 
訪問時は、バラがチラホラ咲いている状態でしたが、
今は満開で、この邸宅をさらに美しく見せていると思います
 
 
戦後は、中埜半六が設立した洋裁学校の本館として利用されていましたが、
その後、紅茶専門店として営業、2012年(H24)に半田市に譲渡されました。

今回は、とても充実した洋館巡りが出来ました。
まだまだ続きます
宜しければ、お付き合いください