秋歩く草多き道一葉落つ
丸齧り梨の甘さにただ泣かゆ
無花果の熟れて割れたる口眺む
飛び乗りし列車に揺られ夜長し
楠の木が高くそびゆる秋の空
横顔を無月のときに凝視せり
物思い燈火親しみ読む日記
渡り鳥列を作りて故郷へ
ベランダの欄干近く小鳥来る
改めて見つめる瞳小浜菊
秋桜に横断歩道見守られ
数珠玉のように記憶が溢れ出づ
丸齧り梨の甘さにただ泣かゆ
無花果の熟れて割れたる口眺む
飛び乗りし列車に揺られ夜長し
楠の木が高くそびゆる秋の空
横顔を無月のときに凝視せり
物思い燈火親しみ読む日記
渡り鳥列を作りて故郷へ
ベランダの欄干近く小鳥来る
改めて見つめる瞳小浜菊
秋桜に横断歩道見守られ
数珠玉のように記憶が溢れ出づ