秋の空飛行機雲の筆も果て
星月夜画家の絵筆を走らせり
花野原風のそよぎと散る花粉
水澄みて長いまつ毛をふと見遣る
秋の灯に書き損じたる落とし文
啄木鳥が聞こえし頃の空の青
夕暮れに道の団栗数え初め
珍しく町にも白き曼殊沙華
満ちる頃来たりて開く通草かな
秋桜が揺れる街路に映える靴
遠からぬ山路に青き濃りんどう
数珠玉を繋げば胸も止め処なく
星月夜画家の絵筆を走らせり
花野原風のそよぎと散る花粉
水澄みて長いまつ毛をふと見遣る
秋の灯に書き損じたる落とし文
啄木鳥が聞こえし頃の空の青
夕暮れに道の団栗数え初め
珍しく町にも白き曼殊沙華
満ちる頃来たりて開く通草かな
秋桜が揺れる街路に映える靴
遠からぬ山路に青き濃りんどう
数珠玉を繋げば胸も止め処なく