無花果の秋を頬張るフィグパン
園児らが皆手を繋ぎ秋曇り
スーパーの花屋に急ぐ揚羽蝶
地味ながら蕾咲かせり杜鵑草
道端の狗尾草が秋を添え
秋の蚊は吸う力なくただ止まり
行き帰り視界に入る秋燕
夜半には胸高鳴れり虫時雨
現身の人を夢見る秋の宵
秋蛍胸に宿さむ薄明かり
名月を見上げていると思いたし
数文字を送りそびれて今日の月
園児らが皆手を繋ぎ秋曇り
スーパーの花屋に急ぐ揚羽蝶
地味ながら蕾咲かせり杜鵑草
道端の狗尾草が秋を添え
秋の蚊は吸う力なくただ止まり
行き帰り視界に入る秋燕
夜半には胸高鳴れり虫時雨
現身の人を夢見る秋の宵
秋蛍胸に宿さむ薄明かり
名月を見上げていると思いたし
数文字を送りそびれて今日の月