猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

マイホーム取得過程を振り返る 建物編 各論 その(7)太陽光発電をできるだけ多くするために、南向きの片流れ屋根とする

2018-10-19 14:26:25 | マイホーム
これについては、願いが叶いませんでした。
なんせ、家の設計図は出来上がっていましたから。

主に北向きの片流れ屋根でした。
が、わずかに南向きの屋根もありました。
そこに目一杯、ソーラーパネルを並べました。



予算の都合もあり、安価なパネルを乗せたため、2kW/hの発電能力にしかなりませんでした。
設置して2ヶ月になりますが、家の消費電力のほぼ半分前後をまかないました。

業者の予想では、年間発電量が2357kWh。 →(2019/06/23現在2,024kW。設置が2018/07/27なので、2,250kW/年程度になりそう)
僕の予想年間電気消費量が3360kWh。 →(実際には4,237kWでした。冬季にエコキュートの消費電力量が大幅に増加することが理由でした。2019/06/23追記)

約70%を自給できる計算です。 →(2019/06/23現在の状況からすると50%強、自給できそうです)
(もちろん、日中に発電した電力の全てを使えるわけではなく、一旦東京電力に売電して、夜間に買い戻す形になりますが。。。)

設置費用は、市の補助金が大きかったため、66万円でした。

京セラが日本で初めて太陽光パネルの販売を始めた1993年当時の住宅用太陽光発電の価格が、2kW/hで740万円だったそうです。
25年が経過して、価格が1/10近くまで下がったことになります。

信じがたい値段ですが、事実です。
計算上では、13年ほどで回収できる予定です。 →(2019/06/23時点での予想だと、12年で回収できそうです)
構成機器の保証が15年間、モジュール出力保証が25年間であることを考えると、十分に元が取れます。
日本で最初の住宅用太陽光パネルが、25年経った今も稼働していることを考えると、余程予想外のことが起こらない限り、13年目以降は、ひたすら儲けが出ます。

1993年から始まった住宅用太陽光発電の歴史・普及の軌跡

これは、損得計算から言っても、太陽光発電をしない理由がない。


太陽光発電設置については、僕自身の信条が関わっています。
高校時代に物理で放射性元素の半減期の計算方法を習いました。
現在、原発で使われている使用済み核燃料の放射能レベルが安全な領域に下がるまで、どれくらいの年月がかかるか計算させる問題が出ました。
計算すると、とんでもない期間でした。
高校時代の記憶ですので、定かでないですが、10万年をはるかに超える年月でした。

2016年9月1日 朝日新聞の記事が衝撃的でした。

制御棒処分、70m以深 国の管理10万年 規制委方針
原子力規制委員会は31日、原発の廃炉で出る放射性廃棄物のうち、原子炉の制御棒など放射能レベルが比較的高い廃棄物(L1)の処分の基本方針を決定した。地震や火山の 影響を受けにくい場所で70メートルより深い地中に埋め、電力会社に300~400年間管理させる。その後は国が引きつぎ、10万年間、掘削を制限する。これで、放射能レベルの高いものから低いものまで放射性廃棄物の処分方針が出そろった。


この記事を書いた記者はセンスがあるな、と思いました。
まるでジョークのように伝えている。
でも内容は深刻です。

しかも、この記事、制御棒の処分について、語っているのです。
使用済み核燃料の処分は、制御棒の比較とならない厳しいものとなるはずです。

日本の制御棒処分方針自体が、原子力発電が非現実的なものであると、世界に向けて高らかに宣言したということです。
このままでは日本は放射性廃棄物に埋もれて、住めない国土になってしまう。

原子力発電を続けていれば、ゆくアテのない放射性廃棄物が増えてゆくのですから、時間の問題です。

国の安全のため、エネルギー需給率が高いに越したことはありません。
日本にあるエネルギー資源。
それは、太陽光くらいでしょう。


(日本近海にはメタンハイドレードが大量にあります。しかし、地球温暖化の観点からはお勧めではない。地球の歴史を紐解くと、メタンハイドレードが大気に放出された際、大きな気候変動に伴う生物の大量絶滅が必ず起きている)

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