夏のなごりと復興への足取り

　茨城・笠間の野の花も、毎日が秋の景色です。
本日は、震災復興にかかわるお話です。

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　今朝も気温が低いようです。
この陽気では、やはり稲が少し気になります。　
先日、笠間市内の和菓子屋さんに伺いましたら、お店の方が陽気と稲の生育を話題に。
自然体で周りの皆さんにも心を配る、お店の方の姿勢は街の鑑です。

笠間の新しいシンボル・芸術の森公園にも、秋がしみこんできました。
広大な敷地の裏、田んぼ道の崖の上で、オトコエシの白い花が揺れていました。
先週末には、いろいろな復興支援の動きがあったようです。

　先の週末には、福島県南相馬市の子供達と父兄の皆さんが笠間に来られました。
上を向いて遊ぼう・笠間で夏休みの企画です。
雨天のプログラム変更もあったそうですが、関係者の方々には心から感謝です。

こういう活動は、とても大切と感じます。
人々の意識の変化というものは、直接の行動や会話で気づいていくものですから。
これからどのように生きていくのか、貴重な学びの機会にもなります。

　水戸の知人も、先週末は行動したようです。
経営者などが参加する社会奉仕団体のボランティアに参加して、岩手県の津波被災地に。
津波のもたらした現実を冷静に振り返っていました。

活動は、避難生活を送られている方々への、焼きソバなどの炊き出しです。
津波を逃れた高台の仮設住宅で、自分たちのできることをしながら、これからのことを思ったそうです。
仮設の皆さんの日ごろの生活、そして仕事、長い時間がかかるという予感。

　別な方は、仙台から福島県の浜通りを南下しました。
警戒区域の入り口には、おまわりさんが警備していました。
あらゆる入り口がすべて封鎖され、事態の重さが伝わってきたといいます。
農村に生きる者ならば誰しも、区域内の荒廃を明瞭にイメージして、心がいたむと思います。

南相馬の子供達も、警戒区域から避難しています。
生まれ育った故郷を、一目見ることもかなわない。
それをともに想像する、茨城・笠間の人でありたいと思います。

当たり前が有難い、野の花を見つめるこのひと時も。
生かされているのだということを忘れず、一日を大切に、感謝して働きたいと思います。