西日の中で想いめぐりました

　午後５時過ぎ、光っているのは、現場のスギゴケさんです。


ここは、常緑の巨木さんの下。
思いがけないところにも、西日さんが差し込んでいました。
木立の隙間を探して。



猛残暑の余韻が、到達したところ。
ヒグラシさんの声が、癒しております。



残暑の中に、秋の季語。
法師蝉さんの声が沁み込んだ一日も、終わる頃。



思い出すのは、67年前の、当時の青年さん達の伝承。
戦火が止んでもなお、戦地の大変な状況は、変わらず。
さまざまな困難は、果てしなく。



その中を生き延びた親族の体験談も、何百回となく、聞きました。



生き延びて、戦後世代の、青葉となって、ウン十年。
生き延びることかなわなかった方々へ鎮魂の心を、法師蝉さんと養い。



蟻さんとともに、人の世の歴史と現代を知るための、今日の小さな努力の大切。



猛残暑でしたが、お陰さまで、静かに暮れます。
異国ではない、故郷の丘は。
サルスベリさんとともに、下から照らす西のお天道様に、心静かに感謝しました。
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