ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

人知れず実る冬苺さんの森で

2012-01-16 06:37:35 | 野の花の笠間茨城
 今頃、寒い寒い時節の里山でも、彩りはあるものです。
森の木陰のフユイチゴさんが、赤い実をたくさんつけています。
里山の知られざる真冬のスターさんです。

どこにでもあるような林の上の緑地は、他の下草さんと混じりつつも、ほぼ全面がフユイチゴさんです。

舗装された生活道路が脇を走ってますが、皆さん素通りです。



一歩入れば、そこはフユイチゴ村。



奇跡の甘味が無数に熟しております。
小鳥さんも食しますが、人間さんにもごちそうのようです。
あまり食べる習慣が無いのは、昔はきっと、群落が少なかったからかもしれません。



近年、森が暗くなったせいか、フユイチゴさんには、しばしば出会います。
時間差で花を咲かせ、順次実をつけます。
小鳥さんに長期間食べて頂き、子孫を増やそうという、一族伝来の知恵です。

フユイチゴさんは、ランナーを伸ばして、生活圏を広げているようです。
この日陰でも耐える葉っぱさんも、寡黙ですが強い緑の意志を伝えます。
耐えに耐えて、細々と生き延びて、ようやく有利な環境を得て、繁栄の時を迎えました。
さらに、誰もやらないアイデアで、冬に実をつけ、小鳥さんに喜んで頂く。

知恵と努力に感服します。
うんにゃ、村には一人くらい変わり者がいる、それとおんなじだっぺ、という説もあるでしょう。
確かに変わり者ですが、変わり者もいろいろあって、だた単に変なお方もあれば、信念の硬骨漢もあり。



昔、この森の近くに、硬骨の老翁がおりました。
頑固者のよう言う人もおりましたが、自然を良く知る思慮深い方でした。
小さくて赤いフユイチゴの一粒一粒が、おてんとうさまに照らされて、宝石になりました。
あの含蓄ある老翁の一言一言も、青葉の心の宝石となって、今もなお輝いております。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ブログランキングに参加してます↓今日の一押し、ありがとうございます。
人気ブログランキングへ 人気ブログランキング   にほんブログ村 環境ブログ グリーンツーリズムへ にほんブログ村


最新の画像もっと見る

コメントを投稿