ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

陰性植物アオキさん語ります

2012-03-28 06:20:12 | 里山の役者たち
 アオキさんの実が、ようやく色づきました。
毎年、冬になってから赤くなり。
そして、赤くなるやいなや、いつのまにか小鳥さんに食べられます。
今年は、少し遅いようです。



赤い色は、緑色の環境の中では、色の対照がきわだつので、鳥さんの目にとまります。
色を識別できない昆虫さんには、逆に見えにくい。
ヤブツバキさんの花も、虫のいない時期の鳥さん頼みなので、やはり赤い。

同じ赤色でも、それぞれの樹種は、色づきの時期をずらして、その時々の鳥さんを呼びます。



あまり美味しそうではなく、人間さんも食しません。
それでも、一番食べ物が無い時期に色づくという作戦が勝って、鳥さんには、ちゃんと食べて頂けます。
そして、子孫を増やし続ける、知恵あるアオキさんであります。



幹も枝も青いので、全身で光合成して、エネルギーを生産します。
実も、まだ青いうちは、ピーマンやキュウリの実と同じように、光合成していると思います。

そして、冬によく働きます。
高木が落葉して、森が比較的明るくなる冬のほうが、光合成量が多いというデータもあります。



 新芽が動き出しました。
木陰の地味なところで生きているようなアオキさん。
ところがどっこい、なかなかタフで明るい生き方をしています。

己を知っているということが、やはり世の中一番強い。
与えられた環境で、与えられた力を磨いて、完全に発揮するという美学。
そこには、いつの間にか、おのずから協力者も現れます。
陰性植物と、さげすむなかれ。



茨城笠間の某青葉も、アオキさんの葉っぱさんの弟子になりたい感慨を覚えます。
暗い暗い森の影で、陰性植物アオキさんは、明るく輝かしいお顔でした。

【お知らせ】
昨日のドイツのテレビの記事の補足です。
映像の中の字幕で、一部に誤訳があるとご本人が指摘されているサイトがありました。
昨日の記事の一番下の【追伸】欄で、ご案内させて頂きました。
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