ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

楽屋で待つ桜さんのお話です

2012-03-29 04:59:14 | 里山に捧ぐ
 昨日午後は、かなり冷たい雨が通り過ぎました。
茨城笠間のソメイヨシノさんも、その寒さで、ひとまず楽屋裏に。
それでも、すべての枝で、つぼみさんたちの地道なふくらみを確認できました。



ここは、青葉の地元にある、笠間市立高田公民館駐車場です。
現在は、野球場・高田グラウンドと、消防団分団施設が併設されています。
その昔は、里山小学校。
この桜さんたちは、木造校舎の北側・一周100メートルの小さなトラックの縁にありました。



現在は、親子二人でようやく抱えられるほどの大きさになりました。
青葉が低学年の頃に植えられました。
苗木時代を含めますと、織田信長さんの人生と、同じくらいの長さを生きています。
夢幻の半世紀。



時は流れて、幹は苔むし、枝の懐には沃土が積もって、マンリョウさんが天下人に。



長い間には、波風もあり。
台風で折れた太い枝が、切り落とされた跡。
桜切る何とかと申しますが、切り口から腐食しやすい性質です。
適期に適切に行い、切り口を保護することで腐食を防げます。



保護されていない切り口でも、元気な幹と根っこならば、どんどん傷口を巻き込むこともあります。



このソメイヨシノさんは強いですね。
根っこに馬力があります。
車のタイヤに乗られ、擦りむけた跡をどんどん回復させています。
昔の小学生達の歓声の残響が、今なお根っこさんを励ましているのか。



おお、幹の苔さんたちが、にわかにヒカリゴケさんになりました。



天下の夕日さんが、復活されたのでした。
コウベを上げれば、まだ、楽屋のつぼみさんたち。
それでも、出番に備え、着々と準備を進めている様子が伝わります。



梅は咲いたが桜はまだよ、コウベを垂れて、苔の花見る。



公民館の砂利の上に、多士済々の小さな苔さんたち。
淡い苔さんの中には、青葉がひと芽。

いつしかここに、淡いほのかな色の、桜の花びらさんが乗りまする。
その夕べのひと時は、値千金の日本の春でございます。
ありがたや、ありがたや。
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