林檎の唄 ~ アップルビデオ高津店オフィシャルブログ

アコースティック・バンド「アップルビデオ高津店」
火曜に店長、木曜にVROOOM、土曜につぁんが投稿します。

バンドの歴史49(初号機の迷走)

2015年09月14日 13時42分18秒 | バンドの歴史



さて、前回は、VROOOMが「カホン自作セット」を購入して、零号機を作成した、というところまで。

で、この零号機なのですが、市販品のカホンと比べると、やや弱い、といったところかと・・・

もちろんカホンという楽器として、演奏するぶんには、なんら問題が無いのだが。
問題は音量ですよ。
カホンはアコースティック楽器であるという側面があるので、アンプなどを使って、音を増幅させることは、基本的には想定外。
ということは楽器単体で、どれほど大きな音が出せるか、という問題がいつもつきまとうのです。


VROOOMも、そこはいろいろと試行錯誤したらしく、カホン自作に踏み切る前に、前回も紹介した、スプラッシュ・シンバルの導入をやっています。

これによって、けっこうな音が出せる。


カホンだけだと、いまいち弱いので、それを補おうとしたわけですね。
ところが、ここで直面するのが、腕は2本しかないんだよ問題(笑)

ふつう、ドラムセットの場合だと、足でバス・ドラムを叩き、両手でスネアやタム、シンバルを叩きます。
両足でバスドラを叩く、ツーバス、なんていう猛者さえもたくさん存在します。


でも、カホンの場合、足で叩くことは基本、ない。
(中には、足を使ってカホンを演奏する人もいるらしいですが・・・)
バスドラを担当するのも、腕、なわけだから、通常のドラムの人に比べても、使えるコマが1枚足りない・・・

そこで、VROOOMはシンバルを足で叩くことを考えます。

ハイハットの導入ですね!!
これなら、足を使ってシンバルを担当することができる!!


さらにさらに、VROOOMの看板楽器、「与作の導入!!

正式名称、ヴィヴラ・スラップといいます。
北島三郎の名曲「与作」において、ここぞとばかり多発して使われているので、通称「与作」!!

これをシンバル・スタンドに取り付けて、さらに音色のヴァリエーションを増やす!!



そう、前回書かなかったのですが、VROOOMはカホンを自作する前に、アタッチメントの部分に改良を重ねていたわけですね。
このアタッチメントの部分は、パーカッションとしての、オリジナリティを決める大切な部分でもある。
ここに、まさか「与作」を持ってくるとは(爆笑)

これ、立川の音楽居酒屋「農家」のライブで、冗談抜きに、鳴らすたびに爆笑をとったほどのもんですよっ(笑)
どうやら、この楽器を知っている人にとっては、笑いのツボを直撃してしまう存在らしい。

さて、そこまでやった上で、カホン自作に踏み切ったVROOOMですが、その理由はわりと単純らしく。



「ネットで見たら、自作している人がけっこう存在したから」


たった、それだけの理由かよっ!!(爆笑)


そして、試作零号機に満足するはずもなく、やつは新たな地平に進んでいきます。


で、作成されたのが、記念すべき初号機!!


これだあ!!(爆笑)
初号機なのに、まっ黄色!!


よく見てもらうと横幅が狭いのがわかるはず。
全体的に小型化しています!
カホンというのは、四角い箱の上にまたいで座る必要がある楽器。
これは、VROOOMが、股を開いて演奏するのがはしたない(うそ・笑)から、なるべく股を開かなくていいように設計したらしいのです。
それから、下の部分に四角く穴が開いていることがわかるはず。
これは、容積が小さくなったぶん、低音が響かないことを考慮して作られた、低音ブースト・システム。

そう、初めての完全自作カホンにしては、かなりの独自設計思考!!

で、これがうまくいったのか、というと・・・


てな感じ(爆笑)

まっ黄色なボディは、まるで遊園地の遊具のようで。
板の厚さの問題かなあ、音がくぐもったように聞こえ。
低音ブーストは、まったくブーストせず・・・
アコースティック楽器って、小さくなるとダメなのねえ、の典型・・・

自分が作ったわけでもないのに、この評価、VROOOMすまん(笑)

ここから、VROOOMの反撃が始まります!

まだ、続くぜっ!