前回は、VROOOM初の完全自作カホン「初号機」が、独自の設計思想を持ちながらも、出来としてはイマイチであった、というところまで。
そして今回は、リベンジに燃えるVROOOMが、次なる完全自作カホンの作成に踏み切るというところ。
で、その進化の速さといったら無いですぜ!!
まず、前回の復習。
これが、初号機です。
まるで遊園地の遊具のような、黄色く、かわいいカホンですな~。
なんか、ほのぼのしてくる。
これはこれで、かわいいから嫌いではない(笑)
ところが、この次の弐号機は、
これですぜっ!!
アコースティック楽器としての、風格というか。
高級感が違う!!
その大きな理由として、木目の存在が大きいかと!!
縦に入った、色濃い木目が、否が応でも高級感を醸し出す・・・
さぞかし高級な木材を使ったんだろうな、というそこのあなた!!
甘いっ!!!
あんころもちのように甘いっ!(笑)
この木目、実は高級な美しい木材を、ものすごく薄く、うすぅ~く、削ってあるシールのような存在(笑)
これを何の変哲もないベニヤ板に張り付けるだけで、あら不思議!
高級感あふれる外見になってしまうじゃないですか!!
これは家具などによく使われている手法で、森林資源が枯渇して高級木材が不足しがちな、現代らしい発想なのですよ。
これをカホンの打面の一番目立つところに張り付けて、高級感を漂わせる、VROOOMのセンス恐るべし!!
繰り返すが、これがついちょっと前まで、まっ黄色のかわいいカホンを作っていた男とは思えんぜ!!
しかも、このカホン、打面が斜めになってます。
カホンという楽器は前傾姿勢で演奏しなければならないところが、泣き所。
これだと、コーラスをつけたりするときに、背筋が伸ばせないのが痛い・・・
それを少しでも改善するために、打面を斜めにしてあるのです!!(驚愕)
簡単に言うと、底面と上面は、地面に平行で、背面は地面に直角。
だけど正面の打面だけは、斜めになった、台形の構造なのです。
まさにチラシの裏に書かれた説明図(爆笑)
白いノートに描けばいいものを、つい、チラシの裏をつかってしまう、おいら。
貧乏性なんだよね~。
とくに、ノートとか、大切に使います。
考えてみれば、ジュース1本くらいの値段なんだから、どしどし使えばいいのに。
紙は高級品!
という、まるで昭和初期のような考え方が、おいらの頭に浸透してます・・・
親父の影響だな・・・(笑)
おいらが小学校のときに死んだ親父、チラシとか包装紙とか、ちまちまと集めてメモに使ってたなあ(遠い目)
それはともかく!
横から見たら台形のカホン!!
これは、カホン界にとっては画期的なことではないのかと!!
問題点としては、上に人が座って演奏するとなると、いまいち安定性が弱いこと。
でも、それも気にならない程度で、VROOOMによれば、実用面では概ね快適だったとのこと。
しかも、音が良い!!
市販品と比べても遜色ないどころか、低音の迫力、高音の伸び、ともに市販品を上回る出来!!
なんと、完全自作2つめのカホンで市販品を超えるという快挙!
やはりVROOOMの工作技術は高い。
ていうか、さすが、弐号機!
兵器としての完成度は最強だぜ!
なんたって、ドイツで作られてるからな!
パイロットの精神状態が良ければ、無敵だぜ!(鼻息)
あれ、何の話をしてたんだっけか?(笑)
そう、ひとまずこれで、納得がいく実用レベルのカホンが作れたわけなんだけど。
VROOOMは、進化の道程をまだまだ突き進むのです!!
以下次号じゃ!!