さてさて、みなさま、暑い日が続いていますな~。
毎日こうも暑いと、なんだか南国に引っ越したような錯覚に陥りますわ・・・
それはともかくとして、おいらはネット上で発見したリゾネーターギターを求めて、御茶ノ水に向かったというところまででしたな。
そして、ご対面したのが、冒頭の写真のギターでございますよ。
「ドブロ」というメーカーの「デレク」というモデルです。
「ドブロ」というのは、リゾネーターギターでは「ナショナル」と並ぶほどの老舗の名門ブランド!!
まあ、簡単に言うと「ドピエラ」という姓の兄弟が、「ナショナル」という会社でリゾネーターギターを開発したんだけども。
いろいろもめて、「ドピエラ」兄弟はナショナルから独立。
そしてリゾネーターギターの、自分たちのブランドを立ち上げたわけですよ。
「ドピエラ」のブラザース(英語のつづりだとブロザースに近い)から「ドブロ」という名前になったのですな。
もともとの会社の「ナショナル」も、1回倒産かなんかして、今のは復刻版の「ナショナル」。
「ドブロ」の方も、今では大手ギターメーカーのギブソンの傘下になってます。
そりゃあ、そうだよね、リゾネーターギターなんて、時代遅れですからね(笑)
今では、ギタリストの中に、ほーんのわずかな愛好者がいるだけです。
それじゃあ、健全な経営がしにくいのも当然・・・
まあ、それはともかく「ドブロ」社の「デレク」というモデル。
見れば見るほどカッコいいではないか!!
はっきり言おう!!
おいらが今まで見たギターの中で、外見ではナンバーワンだと!!!!
それくらい、おいらのハートは、わしづかみにされておりますっ!
いやもう、ほんとに、居ても立ってもいられないって、まさにこんな感じですわ。
まず、
リゾネーターギターである!
カッタウェイがある!
Fホールがある!
ピックアップがついている!
この4つがそろっているギターなんて、そんじょそこらにはありませんぜ!!??
はい、リゾネーターギターというのは、かなり昔の存在ですからね。
カッタウェイが無いモデルがほとんどなのです。
さらに、これは今のメインギターであるナショナルのリゾネーターギターを購入した時にも感じたのだが。
ピックアップがついているものも、ほとんど無い。
これはリゾネーターギターという存在の成り立ちにも関係するんですわ。
そもそもリゾネーターギターは、普通のアコースティックギターでは、音量が足らないから開発されたもの。
当時は電気機器が発達していなかったから、電気を使って音を増幅するなんて考えられなかったんですね。
なので、ギターのお腹の部分に、共鳴するアルミのお椀みたいなのを取り付けて、音を増幅させたわけです。
ピックアップが開発された今となっては、そんなけったいなモノ、つける必要が無くなるわけですね(笑)
でも、音量を上げるためだけに開発されたリゾネーターギターには、開発者の思いもよらない副産物があったんですよ。
それが、独特な音!!
おいらが愛してやまない、リバーブがかかったような、本当に独特な音が鳴るんです。
この音があるから、今でもごくわずかながらリゾネーターギターの愛好者がいるわけです。
でもね、その人たちは、おいらみたいにバンドで使うわけじゃないから、ピックアップなんてついてなくていいんです。
ただでさえリゾネーターギターは、部屋とかで弾くには十分すぎる音量がありますからな~。
(下手すりゃ、普通に弾いていても、近隣から苦情が来るかも・笑)
なもんで、おいらみたいにバンドでリゾネーターギターを使いたい人だけが、ピックアップがついたリゾネーターギターを欲しがるわけで。
そんなヤツ、ほとんどいないのが現状・・・
つまり、需要が無い・・・
それなのに、このギターは!!
何度見ても、何もかもが、完璧ではないかっ!!
こんなもの、おいらの人生で、そうそう出会えるチャンスないぞ・・・
そう思ったおいらは、すぐさま現金を引きおろし、購入したのです!!
これでこいつは、もはや、おいらだけのものさっ!!
そして一刻も早くバンドで試したかったのに、その週の練習は店長がお休みし
とりあえず、部屋の壁掛けギタースタンドに飾ってみると、
とにかく、とんでもなく、カッコいい!!
わくわくドキドキしつつ1週間を過ごして、この前の練習で初めて、このギターを使ってバンド練習をしたのです。
そうしたらなんと、このギター、うちのバンドとは、全然合わなかったのですよ・・・
涙を飲んで、以下次号じゃっ!!