荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

初夏の植物と風味

2020年06月03日 | 散文

隅田川岸にいます。土手の薮です。紫陽花が沢山咲きはじめています。まだ色づいていません。若花色です。誰も手入れしないので、昨年の花の跡が残ったままです。

 

どくだみも咲き始めです。・・・花の名前を知りません。知っているのは殆ど両親に教えて貰ったものです。家を出た以降、全く花の名前に無頓着で生きてきました。

 

この紫陽花もまだ白く色づく前です。初夏の木漏れ日に揺れて撮りにくいです。

 

紫陽花の群生です。ここは色づきはじめです。薮からやっと花が突き出しています。紫陽花の葉は少ししか見えません。埋まっています。

 

見上げます。尾久八幡中学の裏です。桑の木が風に揺れます。意外なことに、東京で多くの桑の木を見掛けます。江戸城の外堀にもあります。この辺りも蚕を飼っていたのでしょうか?

 

実がなっています。

 

黒く熟れたのもあります。

 

ササッと7粒採りました。一気に口に入れます。甘い~!懐かしい! 子供のころ道端の木からいっぱい採りました。誰にも怒られませんでした。

次々とまた10粒ほど・・・、この実が美味しいと教えてくれたのは亡父です。明日が命日です。コロナ禍の為に帰省をキャンセルしました。望郷の味です。

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谷中銀座の猫と看板ー1

2020年06月03日 | 散文

ちょっと前の話です。緊急事態解除当日の谷中に居ます。谷中銀座は観光地化した商店街です。圧倒的な外国人と国内の観光客が減った今しかできないことにチャレンジしました。殆どいつも、谷中銀座へは北口から入ります。ここ初音屋の白猫を見上げたら、自転車を押していることもあって、ひたすら人にぶつからないよう注意して歩きます。

 

この商店街には7匹の猫がいるらしいのです。「七猫神」とか言う人もいます。見つけた人には幸福が訪れるとも・・・ 今日はその7匹を探してやろうとやって来た次第です。

 

初音屋は天ぷら・総菜屋です。以前からこの丸い看板が気になってもいました。好い味出している看板です。よし! この際、猫と一緒に丸看板を見てやろうと思い立ちました。

 

隣はキトンズです。普通の角看板の猫のイラストが可愛いです。

 

この丸看板は魚屋というか、貝専門店でしょうか?

 

コバヤシは鶏肉屋です。今日は看板ばかりで店を見ていないのでよく分かりませんが、貝とか鶏肉とかの専門店が商売できる場所なんでしょうか?

 

次は小野陶器苑です。

 

続いて花屋です。私的にはちょっと違和感があるのですが、どうやら「観光客によって繁盛している街」との先入観が邪魔をしているようです。貝や鶏肉とか陶器や花とかの、地元民相手の店もけっこうあるようです。

 

首を一休みさせます。視線を平常位置に戻します。

 

物見を再開します。まるふじは着物屋です。

 

丸看板を見上げます。着物の少女が可愛いです。

 

2匹目の猫がいました。越後屋の屋根の上です。

 

何かを狙っています。「オヌシも悪よのう、フファファファファ・・・!」 全ての越後屋さんは、この時代劇の設定でずいぶん肩身の狭い思いをしていると推察します。

 

狙っているのは、立ち食いの食品です。狙われているとは知らない無防備のカップルです。開放感が伝わってきます。ここはあの店ができるまでは、1・2番の行列店でした。

 

あの店とはここです。開店すぐに、圧倒的な行列ができた店です。和栗モンブランが看板商品です。

 

ここには丸看板がありません。見づらいですが、左端にその痕跡の輪っかがあります。

ここで理解しました。あの丸看板があるのは古くからここで同じ商売を継続してきた店だと気付きました。この話、続きます。

コメント (2)
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