荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

鐘ヶ淵の情景

2020年06月06日 | 散文

東京東部は高い建物が無くその上ずっと海抜ゼロメートル地帯なので、スカイツリーが何処からでもよく見えます。鐘ヶ淵も都心から遠い荒川傍の町ですが、やっぱりよく見えます。

 

鐘ヶ淵は企業城下町でした。鐘ヶ淵紡績工場が在ったので男女従業員が沢山いました。住居が密集した町です。工場が移転して随分になりますが、昭和の高度成長期の面影を多く残しています。

 

田中湯です。この町最後の銭湯です。

 

 

町内会の掲示板です。昔はこうして情報を共有していました。

 

もう店が疎らになった商店街です。

 

この町唯一の床屋です。お客が髭をあたって貰っています。

 

八百屋兼肉屋です。荒川沿いの町では路上に野菜を並べて売っている店を時々見ます。

 

商店街を抜けると、開かずの踏み切りです。

 

そして、駅舎です。

蒸し暑い曇り空の午後です。

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谷中の丘の上の路をのんびり往く。

2020年06月06日 | 散文

諏訪台通りから七面坂を過ぎた路地です。

 

日当たりが良い路地には新旧の洒落た店舗が多くあります。散策が楽しい路地です。

 

老舗の雰囲気です。いつも綺麗に磨かれたガラス戸の店舗です。ブリキ店です。薄い鉄板のブリキです。当初この漢字が読めなくて店頭で腕組みしました。解った時は嬉しかったです。

 

隣の民家と合わせて下町の面影を残す家です。

 

二軒隣はこんなにお洒落なレストランです。

 

朝倉彫塑館が在る路地です。夏の散策時に休憩所として利用しています。個人の家をそのまま展示場にしているので、庭の真ん中の池が涼しげで、広い部屋が落ち着ける美術館です。

 

ずっと工事中です。この様子では、耐震強度を高める工事だと思います。もうすぐ暑い東京の夏ですが、それまでに工事が終わるのでしょうか?

 

飲食店も多い路地です。どこも落ち着けそうな店構えです。

 

コロナの爪痕は大きいのでしょうね。

 

新しくできた店です。いつも前は何だったっけ? と考えてしまいます。記憶力が減退しています。

 

長安寺です。初めて気になりました。自転車を停めて案内書を読みます。

 

狩野芳崖の墓があるようです。有名な日本画家です。

 

板碑もあるようです。

 

行ってみます。

 

谷中はお寺の街でもあります。どこのお寺も掃除が行き届いています。これも街の魅力です。

 

境内や墓地には案内書がありません。探しましたが、芳崖の墓も板碑にも行き当たりませんでした。

・・・こんな日もあります。

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上野東照宮の燈籠に、

2020年06月06日 | 散文

薄曇りの参道を行きます。

 

柔らかな木漏れ日が射す午後です。

 

緑に包まれて歩きます。左右に石燈籠が並んでいます。

 

拝殿へ行きます。

 

陽が陰りました。

 

陽に輝きませんが、十分美しいです。 若い頃はこのキンキラキンが嫌いでした。琳派の絵も嫌いでした。

 

さて、今日の目的です。ここには葵紋が入った銅製の燈籠が並んでいます。これらは徳川一門が奉納したもののようです。 徳川家康を祀る廟ですから、拝殿に近くなるほど家康との血が濃い家の燈籠と考えられます。

 

前出の石燈籠に戻ります。拝殿の近くしか見ていませんが、これらには大名の名前が刻まれていて、それぞれ2基づつ参道の左右に並んでいます。著名な藩の、多分当時の藩主の名前ばかりなので、ここ東照宮に燈籠を奉納できたのは、徳川一門と親藩と十万石以上の大名家にだけ許されたことなのかも知れません。そんなことを考えていました。

 

米沢藩とか鹿児島藩、そして土佐藩、阿波徳島藩もあります。そしてありました。預州松山藩主です。徳川親藩十五万石です。こんな所で故郷に出逢いました。

本件に関し、どなたかお詳しい方のご教示をお待ちしています。

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