
写真1 和倉温泉の突堤で釣竿を持つ男性

写真2 釣果は小さなタコ、イイダコ、ビニール袋の中

写真3 ビニール袋から出された小さなタコ、イイダコ

写真4 イイダコは頭部を8本の脚で隠す。弱い頭部を守る防禦本能か?

陽は西に傾き、波穏やかな和倉温泉の海。突堤に釣糸を垂れる男性1人。近づき、なに、なさってんですか、と聞く。
すると、夕食のおかずに釣った小さなタコ、ビニール袋に入った小タコを、服のポケットから出して見せ、1匹を写真のように突堤に放してくださる。
その小さなタコはイイダコ。筆者の故郷では、ヒトクッダコと呼ぶ。一口に食べられるほど小さなタコの意味。
さて、男性の釣りは海の近くに暮らす人の、いわば特権、メリット。必要なとき、必要なだけ、旬の魚を手軽に獲れる、獲る、食の原点の一つ。
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2008年12月10日 撮影地:石川県和倉温泉