おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

関ヶ原の戦の兵糧 アクマキ

2013年05月19日 00時00分00秒 | グルメ

写真1 切り分けたアクマキ 白砂糖をのせてある


写真2 鹿児島県姶良郡湧水町恒次の「ふるさと加工グループ」製アクマキ


写真3 孟宗竹の茶色の皮 アクマキに使う
 

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 端午の節、鹿児島の伝統食はカカランダゴとアクマキ(写真1・写真2)。
 アクマキを私たちはアッマッとも呼ぶ。
 アクマキの作り方は次のよう。
  1.木灰でアク・灰汁を作る。
    かつて、アクは煮炊きするカマドの灰からとっていた。
  2.アク・灰汁に糯米を1夜浸す。
  3.孟宗竹の皮を水に浸し、柔らかくする。
  4.水を切った糯米を孟宗竹の皮に詰めて包み、
    竹皮やシュロの細紐で2~3ヵ所縛る。
  5.縛った竹皮包みを、糯米を浸していたアク・灰汁に入れ
    水を足しながら3時間ほど煮る。
    米粒が飴色に変化したらできあがり。
 食べる際、竹皮を剥ぎ、アクマキを左手に持ち、
 糸の一方を口にくわえ、他方を右手で動かし切っていた。
 切り分けたアクマキは、黒砂糖や白砂糖、キナコなどをつけて食べる。
 アクマキを、薩摩藩は関ヶ原の戦いに兵糧として持参したと云われる。

 引用・参考文献等:『さつまの味めぐり<3> ふるさとお菓子の歳時記』
             発行:鹿児島県食生活改善推進員連絡協議会 平成4年
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:写真1・写真2;2013年05月12日、写真3;2012年04月21日
 撮影地:写真1・写真2;埼玉県久喜市、写真3;鹿児島県姶良郡湧水町

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