写真1 花の直径は1~1.5cm。花弁は白、葯(雄しべ)は黒紫、柱頭(雌しべ)は紅紫、萼(がく)は淡緑、コントラスト鮮やか
写真2 雄しべの葯は脱落して花糸だけ、雌しべは紅紫の柱頭が5裂
自家受粉を防ぐために、柱頭5裂(雌しべ成熟)の前に葯(花粉)は無くなる
写真3 花柄や茎、萼に毛が密生。葉柄にも密生
写真4 葉は対生し、茎の下部の葉は掌状に5裂し(①)、上部の葉は3裂する(②)傾向にある
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ゲンノショウコは山野、林縁、道端などに多く、けっこう目に入る
草丈30~50㎝の多年草
花は白色と紅紫色があり、白色は東日本に、紅紫は西日本に多い
本日は東日本に多い白の個体
花期は7~10月
全草(全ての部位)を煎服(1回20g)して整腸や下痢止めに適用
生薬名は玄草
薬効がすぐ現われるので「現の証拠」の和名となる
学名 Geranium nepalense thunbergii フウロソウ科
引用・参考文献等
*山渓カラー名鑑 日本の野草』371頁、株式会社山と渓谷社、1983
*大工園認著『野の花めぐり 秋・初冬編』7頁、株式会社南方新社、2003
*鹿児島県薬剤師会編『薬草の詩』106頁、152頁、株式会社南方新社、2002
*岡山理科大学・植物生態学研究室(波田研)HP・植物雑学事典
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2008年09月15日 撮影地:栃木県日光市小代