おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

猪垣・シシグネは杉林の中

2015年01月26日 00時00分00秒 | 林業・山村

写真1 猪垣・シシグネ 斜面を約45m延びる 埼玉県秩父市(旧大滝村)上中尾の山中
     かつての畑は、今、杉林



写真2 猪垣の近くにたつ案内板


写真3 約100cmの間隙・移動通路 斜面のかみ・上へ延びる猪垣


写真4 猪垣 間隙から斜面のしも・下へ延びる


写真5 高さ90~130cmの猪垣 間隙から斜面のしも・下へ延びる


写真6 猪垣の上面 120cmほどの上面が約45m真っ直ぐ延びる 途中に間隙がある


写真7 ヌタバ(沼田場) 写真1のヌタバと同一 イノシシ、シカなどの野生動物が泥を浴びる場所
     体表についた寄生虫を駆除するために、汚れを落とすために


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 野生動物による農作物や植樹苗の食害、踏み潰しなどは古今東西問わない
 農林水産省の鳥獣被害防止総合対策交付金(平成25年度予算)は95億円、多額

 森林などへ耕境が延びる、すなわち耕地が拡がる
 建築用材などの植林が進み、木の実をつける木々は減る
 野生動物にとって、生息域を脅かされ、農作物や新植苗は餌となる
 農林業者にとって、害を及ぼす野生動物は駆除対象となる
 駆除策の一つが猪垣
 石垣、土塁、木柵などで築かれる

 明治の昔、秩父山中、開墾により、耕境は山斜面を上り、石積み猪垣が築かれた
 平成の今、農作業担い手無く、耕境は山斜面を下り、猪垣は杉林の中(写真1~写真7)

 引用・参考文献等:弊ブログ2014年11月17日12月04日写真3の山中に写真1~写真7の猪垣
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2014年11月08日 撮影地:埼玉県秩父市

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ハクサイキムチ 2015年も妻の手造り

2015年01月25日 00時00分00秒 | 家庭菜園

写真1 キムチの1次餡:ネギ、干し小エビ、焼きスルメ、韓国唐辛子、ショウガ、ニンニク、キムチの素を混ぜる

写真2 写真3

写真2 松の実を炒り、キムチ1次餡に混ぜる
写真3 ニンジンとキムチの素をキムチ1次餡に混ぜる

写真4 写真5

写真4 ダイコン 千切りにしてキムチ1次餡に混ぜる
写真5 糯米を水でとき沸騰させ、糊状にしてキムチ1次餡に混ぜる


写真6 完成キムチ餡:1次餡に干し柿 リンゴ、桃缶詰、昆布茶、蜂蜜、ザラメ、アミの塩辛、ニラを加える

写真7 写真8

写真7 ハクサイを塩漬け
写真8 塩漬けハクサイを水洗いして水分をとり、完成餡に混ぜ、甕に入れて熟成させる

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 2015年01月、今年も妻がキムチを造る(写真1~写真8)
 我が家菜園産ハクサイのキムチ

 キムチ餡に混ざるニンジン、ニンニク、ダイコン、ネギは我が家菜園産
 01月19日、甕に入れて熟成を待つ

 引用・参考文献等:弊ブログ2014年02月26日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎
 撮影日:写真1~写真5・写真7;2015年01月17日 写真6;同月18日 写真8;同月19日
 撮影地:埼玉県久喜市・拙宅
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畑の均し硬め 軽4輪トラック用に

2015年01月24日 00時00分00秒 | 農業

写真1 アゼカキでニンジン畝を崩し均す(写真3の畝)


写真2 アゼが均されたので軽4輪トラックをバックさせる


写真3 アゼカキで崩し均されるニンジンの畝 ここに軽4輪トラックが入る


写真4 トラクターで畑を硬める ダイコン運送の軽4輪トラックが走れるように


写真5 トラクターで硬めた跡に軽4輪トラックが入る


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 畑は耕し柔らかくするだけではない
 硬くすることがある

 ニンジン掘採りの畑(弊ブログ2015年01月17日
 F氏はアゼカキを使い、畝を崩し均す(写真1~写真3)
 ニンジンを積んだ軽4輪車がつっかえないように

 ダイコン引き抜きの畑(弊ブログ2014年12月25日
 トラクターが農道から入ってきた
 引き抜いた跡を数往復
 硬くしてダイコン積載軽4輪車の道造り(写真4・写真5)

 運送手段変化に伴う新作業の畑硬め
 運送手段は背負い籠、一輪車、耕耘機牽引トレーラーから軽4輪車へ

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2014年12月13日 撮影地:群馬県太田市
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昭和1桁世代引退 定年後継者は就農準備

2015年01月23日 00時00分00秒 | 農業

写真1 骨組みだけのビニール温室(写真2・写真3の温室)の近くから白煙
     男性2人作業中 1人はトラクターで耕し、1人は枯草焼き 2014/11/16



写真2 放置されたビニール温室 A氏が使っていた 2012/12/16


写真3 放置され、骨組みだけになったビニール温室 写真2から6ヵ月後のA氏の温室 2013/06/02


写真4 A氏の畑 アメリカセイダカアワダチソウ生える 
     この畑は2014年、貸されず、耕作されず、それゆえに雑草繁茂 2014/11/16



写真5 元気に草刈りしていたA氏 2009/10/04
     この畑は2014年、貸されず、作付けされず雑草畑となる


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 2014年11月、歩く前方に白煙(写真1)、A氏の畑から出ている
 ビニール温室が放置されていたので気にはなっていた畑(写真2・写真3)

 現場に着く
 トラクターで耕耘の男性と枯草焼きの男性(写真1)

 後者のA氏長男(会話中に判明。以下B氏と記す。)に伺う
 次のよう
   2009年、元気に草刈機を使っていたA氏(写真5)
   A氏は88歳(2014年11月現在)、2013年暮れから体調がすぐれず寝込んでいる
   B氏は2015年03月末で定年、勤めを辞める
   4月からの農業開始に向けて姉の夫(トラクターで耕耘)と整備中(写真1)
   今まで、父親との確執で農作業を手伝わなかった

   B氏は次のように教示
    集落の農家は「勤めやって、農家できねーんさ、草ぼーぼーにすんだったらば、ほんじゃ作ってもらえんじゃって(耕作してもらえるなら)、みんな貸してやってる、お互い徳でしょうが、ねー」
    「作ってもらえばよかったのにー、(A氏が)“やんだー”なんてそのままにしてたから、こーなったんすね」
    「草ぼーぼーにしてんだったら、作ってもらった方がよっぽどいいでしょーな」
    「畑きれいなってんだもん、昔の人だからー、貸すことできねーんだいね、田んぼは貸せても、畑は貸せねーんだね」


 そのため、雑草繁茂の畑がある(写真4。写真5の畑は2014年には雑草畑となる。写真5と同じ畑が弊ブログ2014年10月16日写真4~写真6
 ビニール温室放置の畑がある(写真1~写真3)
 A氏は畑を貸すにあたり、心に決めていたものがあったようだ

 すなわち昭和1桁世代・A氏の、農作業をめぐる父子葛藤と農地貸借をめぐる集落内葛藤を垣間見る
 他方、二つの葛藤を超克する後継者・B氏の定年就農がある

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:写真に記す 撮影地:栃木県下野市

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屋敷へ入る道・ケード 9本並ぶ集落

2015年01月22日 00時00分00秒 | 農村

写真1 T氏宅のケード 東大輪のシモ・下地区の西端にT氏宅
     ケードとは集落内の公道・里みち(写真10)から屋敷に入る私道
     T氏はケイドと呼ぶ ケイドの左は青ネットの梨畑(弊ブログ2014年06月10日


写真2 写真3

写真2 西から2番目のケード  写真3 西から3番目のケード

写真4 写真5

写真4 西から4番目のケード  写真5 西から5番目のケード

写真6 写真7

写真6 西から6番目のケード  写真7 西から7番目のケード

写真8 写真9

写真8 西から8番目のケード  写真9 西から9番目のケード


写真10 ケードもつ9戸が東西に、南向きに並ぶ東大輪のシモ・下地区

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 集落内の狭い公道・里みち
 通過道路でなく、日々使う暮らしの道、農の道
 一般には、里みちに接して門があり、屋敷がある

 その様相を違えるのが東大輪のシモ・下地区
 里みちから50~80m入る私道があり、門、屋敷となる(写真1~写真9)

 この私道はケドウあるいはケードと呼ばれる(注1)
 “家道”と書くのであろう
 ケードの両側は田や畑
 ケードは母屋の玄関に着き当たるのが本来のよう(写真1)
 母屋の背後、北や北西に屋敷林

 屋敷・住居から南向きにケードを設えてある
 屋敷の北側・屋敷林は周りより約1m高い
 このような比高約1mの9戸が東西に列をなす東大輪、列村

 引用・参考文献等:注1;『久喜市史 民俗編』(久喜市 平成3年)113~114頁
             *弊ブログ2012年10月18日11月13日2013年10月09日28日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2015年01月11日 撮影地:埼玉県久喜市(旧鷲宮町)東大輪

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