スパ・フランコルシャン・サーキットで28日(金)、2020年FIA F1世界選手権第7戦ベルギーGP金曜フリー走行2回目が実施され、レッドブルのフェルスタッペンが最速タイムを記録した。
上位3台が100分の数秒差で並んだ初回セッションは1分44秒493を刻んだメルセデスのボッタスがトップに立ち、相棒のハミルトンとフェルスタッペンが肉薄。4番手に食い込んだレーシング・ポイントのペレスもボッタスと0.136秒のギャップしかない。
初日後半のフリー走行は気温16.5℃、路面温度23.3℃、湿度68.5%のドライコンディションで開始時刻を迎えたが、ピットレーンオープン直後にコースインするドライバーはおらず、スタートから10分が経過してようやく動きが見られた。最初にガレージを後にしたのはアルファロメオ・レーシングのジョビナッツィだ。初回セッションはテクニカルトラブルを抱えてほとんど走行できなかったため、90分の走行時間を最大に生かす必要がある。
ミディアムタイヤを履いて出陣したジョビナッツィに続き、チームメイトのライコネンはハードタイヤでコースに向かった。ピレリは今年のスパにC2からC4のドライタイヤを用意しており、1回目のフリー走行から3種類のタイヤがすべて登場している。
ハースF1勢を除く18名のタイムが出そろった時点でタイムシート最上位に立っていたのは1分44秒354を刻んだフェルスタッペン。ハミルトンとボッタスがトップ3に名を連ね、4番手と5番手にはレーシング・ポイントのストロールとペレスが並び、6番手にレッドブルのアルボンがつけていた。上位6台のうち、ハミルトンだけがハードタイヤを履いており、それ以外はミディアムタイヤでプログラムに取り組んでいる。
最初のフリー走行でエンジントラブルに見舞われ、2台ともエンジン交換を余儀なくされたハースF1は序盤の走行を見送り、セッション後半に出陣すべく、グロージャンとマグヌッセンのマシン準備を進めていた。
ミディアムもしくはハードのコンパウンドで5周前後を走った各車はセッション後半の走行に向けていったんガレージに引き上げ、予選シミュレーションに向けて準備に取り掛かった。
90分のセッションが折り返し地点を迎える頃、タイヤセットをソフトに交換したドライバーたちがコース上での作業を再開し、ボッタスが1分44秒162を記録して最速タイムを塗り替える。しかしながら、ライバルたちも予選を想定したクイックラップに臨んだ結果、1分43秒744をたたき出したフェルスタッペンがトップに浮上。0.048秒差の2番手に飛び込んだのはルノーのリカルドで、100分の数秒とはいえ、ハミルトンのタイムをわずかに上回っている。
4番手にはアルボンが入り、ペレスがトップ5、ボッタスはそれに次ぐ6番手に後退した。序盤の走行中に「ミスファイヤが起きている」と訴えていたマクラーレンのノリスはキャリブレーションに問題があったようだが、修復作業を完了してタイム計測に挑み、ボッタスと1,000分の6秒差となるタイムで7番手につけている。
フェラーリもソフトタイヤでクイックラップを走っているが、ルクレールとベッテルの2人とも1分45秒台にとどまり、ポジションはルクレールが15番手、ベッテルが17番手と下位に沈んだ。
ハースF1の2人は30分前後の走行時間を得て精力的に周回を重ね、グロージャンが1分45秒834、マグヌッセンは1分46秒台のタイムで19番手と20番手に名前を刻んでいる。
多くのドライバーがソフトタイヤでレースシミュレーションに励む中、好タイムを残していたリカルドをトラブルが襲う。ルノーのピットウオールから「停車せよ」との連絡を受けて、ケメルストレートの脇にあるエスケープゾーンにマシンを止めた。問題の詳細は不明だが、テクニカルトラブルが発生したと見られている。ダニエルのストップを受けて一時的にバーチャルセーフティカーが発令されたものの、ルノーマシンがコース外に出されたのに伴って解除された。
リカルドが予定よりも早めの作業終了となった一方、他の19名は時間を最大限に生かしてプログラムに取り組み、最も周回数が多かったのは29周を走破したジョビナッツィだ。
タイムシートのオーダーに大きな変化はなく、フェルスタッペンを先頭にリカルド、ハミルトン、アルボン、ペレスが並んだトップ5に、ボッタス、ノリス、オコン(ルノー)、サインツ、アルファ・タウリのガスリーが10番手につけた。もう1台のアルファ・タウリを駆るクビアトは12番手のタイムを残している。
レッドブル・ホンダにとって、決して得意なコースではありませんが幸先の良い出だしですね。
本日の予選が楽しみです!
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