雑誌「致知」2月号の中に、新潟県立佐渡高等学校野球部の深井監督と聖光学院高等学校野球部の斎藤監督の対談が載っている。その中で、深井監督が、生徒達に「差をなくす」とよくおっしゃっているそうである。例えば、授業態度と練習態度の差をなくす、練習と練習試合の差をなくす、練習試合と公式試合の差をなくす、普段からそういう習慣が必ず最後に生きてくるんだという思いを持って指導に当たっているそうである。
きょう子ども達には、上記のことなどを練習の合間に話をした。私自身も普段の練習でやっていること、基礎・基本が身につき、無意識にできるようになることが練習試合や公式試合でもできるようになるのではないかと思っていたので、そのことを一つの言葉で表すと「差をざくす」ということになるのではないかと思う。子ども達には、一つのことを意識させると今までのことを忘れてしまう傾向にある。私はよく忘れ物をしているよと話をすることがある。子ども達は、言われたことはやろうとするが、言われないとやらない傾向もあるように感じる。普段からのそういう習慣、行動パターン、思考パターンになっているのかもしれない。だから、練習のための練習になってしまいがちである。今の練習がどこにつながるのか、そこまで伝えていかないと一つ一つの練習がただの練習になってしまうと思う。そのあたりを子ども達の様子を見ながら、足りないところ、気をつけてほしいところを伝えながら練習に取り組んでもらった。まだまだ私の指導が未熟なために差はを埋めるには時間がかかりそうだが、一歩一歩、努力を続けていくしかない。日々こつこつと。