キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

怒りのバロメーター

2009年05月31日 | Weblog
こっちに来る前は、憤りを感じることはあってもそれを表に出すということはそうそうなかった。
それが、こっちに来てからは仕事中にしょっちゅう怒りを爆発させている。
我慢の限界値が低くなっているんだろうか。

もちろん、暴力はタブー。
このエリアでちょっとでも殴ろうものなら即本国へ強制送還。
そのかいがあってか、いろんな人種がごちゃごちゃで働くこの現場でも暴力沙汰の喧嘩というのはほとんど聞かない。

でも、日本人の常識から言ってあまりに理不尽なことが多すぎて、ついかっとなってしまう。
どうしても、日本人の常識は世界のマナーだと思ってしまう。
いや、そう信じたいだけなのかも。

一つは、英語が原因なのかもしれない。
それは、僕の語彙が少ないためにストレートな表現で会話をしてしまうからか。
日本語のように、これは失礼な言い方だからとか、敬語にするとどうなるんだっけとか、余計なことを考えず、オブラートに包まず(包めず)、言いたいことをただただストレートに言ってしまうからだろうか。
たぶん、それは相手も同じで、日本語にしたらあまりに失礼な言い方を平気でする。
たとえそれが冗談のつもりであっても。

何が理不尽かをそのまま書くのは難しいけれど、例えば
「我々がXXを全くサポートしていない」
などと多くの人の前で言われたとき。
もう、その瞬間にかっちーんときて、猛抗議。
「我々がどれだけの余分な時間を使ってXXの追加リクエストに答えようとしてるのか知ってますか?」
「どれだけ多くの人が一人の無責任な思いつきやこだわりや体裁のために帰る時間を削って、中には帰国の時期を遅らせてまでそれに答えようとしていることを知っていますよね?」
「そもそも、YYが本来の仕事をきちんとできていないからこういうことになっているのも知っていますよね?」
「それをあなたが一番よくわかっているのに、よくそんなことをここで言えますね?」
書いていて、再度頭にきた。

こう考えると、「理不尽なこと+仕事を共にする者として誠実さにかけること+自分たちのグループが非難されたこと」
の条件が揃うと我慢できずに必要以上に相手に抗議してしてしまうようだ。

冷静に考えれば、いくら理不尽でもぐっと我慢しておいたほうが全体としてはいい場合がある。
理不尽なことを誰かが言えば、周りの人はみんなこの人はダメだとわかっているから、わざわざ火に油をさして面倒くさいことにしないほうがいい。
それでも、我慢できずにつっかかってしまうのは、こっちで働くようになってからだ。

どちらが素の自分に近いんだろうか。

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