アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ユリオプス・デージー ‐ キク亜科の花

2021-01-06 17:42:38 | みんなの花図鑑

つぼみを見ただけで ユリオプス・デージーと分かる人は すごい!



ユリオプス・デージーは キク亜科の花。もうひとつのグループ、タンポポ亜科に対して キク亜科の花は 中心の筒状花(管状花)と周囲の花弁のような 舌状花とで構成されています(タンポポ亜科の花は タンポポのようにすべて舌状花からできていることが多いです)。



中心の筒状花は 星形をした花弁の中から 雄しべ筒とめしべが、周囲から中心に向かって 開花していきます。




これは 花弁のような舌状花の付け根にある めしべ を写したものです。双葉のように開いているのが 舌状花の めしべです。






これは ハチの巣状にびっしりついた筒状花の集合のうち、 周辺部のほうから開花しだした部分を写したものです。
(右に 開花しだした筒状花の間にある 双葉状の花は 舌状花のめしべ です)




周囲の舌状花は めしべしかないので 雌花の集合ですが、中心の筒状花のほうは 花弁の中に おしべとめしべがある 両性花 です。
ただし、キク科の両性花はちょっと変わっています。

雄しべは合着して筒になっています。その筒の中を 未成熟なめしべの棒が 雄しべが筒の内壁に出した花粉を押し上げながら 上に伸びていきます。
花粉を押し上げて外に出した後しばらく経って、めしべは成熟し 柱頭を開きます。

ギョリュウバイ - 一重、八重

2021-01-06 09:41:21 | みんなの花図鑑

ギョリュウバイはフトモモ科ギョリュウバイ属の常緑低木。
ニュージーランドとオーストラリア南東部原産で、ニュージーランドの原住民マオリのことばでマヌカ(Manuka)と呼ばれる木です。
ここに掲げるギョリュウバイは すべて西尾市憩の農園にて撮影したものです。



ギョリュウバイの花には 一重咲きと八重咲き種があるようです。



これは 昨年の12月、同じ場所で撮影したものです。
ご覧のとおり、一重咲きのギョリュウバイで、大きな花盤(咢の付け根部分が大きく突出したもの)と雄しべが花盤の周囲にたくさん立っている?のが特徴です。



ところが、八重咲き種になると、おしべはまばらになります。花盤もいくぶん小さくなるのか?全体的にやさしい雰囲気になります。



この八重咲きでは おしべは 少ないながらも まだ立っていますが・・・



この八重咲きの花を見てください。 おしべが 花弁の中に飲み込まれて 消えてなくなろうとしています!