アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ニホンズイセン - コロナとカローラ(後編)

2021-01-30 18:00:00 | みんなの花図鑑

スイセンの花は 白い花弁の前に 黄色いお椀のような形をした「副花冠」をつけているのが特徴です。
「副花冠」というと難しく聞こえますが、英語で corona といいます。コロナの後ろの白い花弁の集まりを 花冠(英語で collora カローラ)と言いますから、「花冠と 副花冠」は「カローラとコロナ」、そう、車の名前みたいだというお話でした。




で、この黄色い コロナ(副花冠)、おしべが変化してできたものらしい、というのが前回のお話でした。




後編では、このコロナ(副花冠)が変化して 八重咲き花弁に変わるというお話です。
上のように、連続して丸かったコロナ(副花冠)の一部に襞(ひだ)ができて 花弁化しだしています。




近づいてみたもの。





これも 同じような状態にあります。




色々観察してみると、変化するのは コロナ(副花冠)だけでなく、コロナの中のシベに変化がみられるものがあります。上の画像では ちょうど クリスマスローズの蜜腺(花弁が変化したもの)のように筒形になった器官があります。




上の画像では コロナ(副花冠)が断裂して、一部が雄しべの内側に入り込んできています。




とまぁ 、いろいろありまして (途中経過を省略して)・・・ コロナは カローラ(花冠)になりました (^_-)-☆




八重咲きスイセンの花弁は コロナ(副花冠)だけでなく、おしべ、めしべも花弁化していることがあるといいます。


以上ですが・・・
カローラ(花冠)といえば、ずっと昔 こんな歌がありました (^^)/

「私のカローラ」Claudia - Provided to YouTube by The Orchard Enterprises
ソノシートの時代でした (^^)/
浜口庫之助さんのつくったCMソングは すごかったなー


ニホンズイセン - コロナとカローラ(前編)

2021-01-30 12:12:52 | みんなの花図鑑

キブサズイセンは フサザキズイセン の黄色の品種。地中海原産で、このフサザキズイセンが中国を経由して日本に渡って帰化したのが・・・




日本の スイセン 。スイセンを象徴するのが ここだけ黄色いお椀のような「副花冠」。
副花冠は 英語で corona といいます。ローマ字読みして「コロナ」といってますが、正確な発音は・・・


です。クリックして一度聞いてみてください。私には「コロナ」ではなく「カロ~ナ」と聞こえます\(^o^)/





スイセンの花
手前の黄色いお椀のような部分が 「副花冠」英語で corona (コロナ)[カロ~ナ] と聞こえます。
後ろの本来の花弁、花弁の集合が 「花冠」です。これは 英語で corolla (カローラ)と言ってます (^_-)-☆
コロナ(副花冠)とカローラ(花冠)、 どこかの車の名前と一緒です \(^o^)/




この 副花冠(コロナ)、何と 雄しべが変化してできたものだと言います。









コロナ・ウィルスが変異するように、スイセンの コロナも変化します。コロナ(副花冠)が変異して 八重咲き花弁になるというのです。