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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ハボタン(葉牡丹) - 雨に濡れ

2021-01-17 16:01:50 | みんなの花図鑑

日本におけるハボタン(葉牡丹)は、江戸時代前期 オランダより食用ケールがもたらされたことに始まったと言われてます。




「葉牡丹がその名前で紹介されたのは、博物学者山岡恭安が「本草正正譌(ほんぞうせいせいか)」(1778年)で「ボタンナ、一名ハボタン」と記載したのが最初のようです。」(タキイ最前線WEB 「 世界で初めての輝き 新しいタキイの葉牡丹「プラチナケール」誕生の軌跡 第一章 時代を彩る華麗なるタキイ葉牡丹」)



「ハボタンは日本を中心に品種改良が進み、江戸時代から東京で改良されてきた丸葉系、明治中期に名古屋地方で縮緬系ケールを交配して改良された縮緬(ちりめん)系、戦後大阪地方でつくり出された大阪丸葉系、1977年に発表された切れ葉系、さらにメキャベツ(芽キャベツ)と交配してつくられた系統のほか、葉に光沢があるものなど世界屈指の多様な系統があります。」(みんなの趣味の園芸「ハボタンとは」)




ハボタンは 別名「ハナキャベツ」からも分かるように、アブラナ科アブラナ属の植物で、葉物野菜のようにとう立ちをします。






通常3月~4月頃になるととう立ちが始まり、伸びきった中心には菜の花のような黄色い花を咲かせます。

(出典:Wikimedia commonsファイル:Brassica oleracea var. acephala4207945ハボタン.jpg)




従来のハボタンは、葉の表面にブルーム(白い粉)がつき、グレー味を帯びた色彩になります。このブルームをなくし、鮮やかな色彩の照葉タイプに改良したものが、タキイが開発した「プラチナケール」という品種で、今ではこのタイプが主流です。




プラチナケール (室内)