アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ショウジョウソウ - トウダイグサ科

2021-08-02 18:31:21 | みんなの花図鑑

ショウジョウソウは 茎の頂上近くに花を咲かせ、花に近いところの葉が朱色になります。
ポインセチアと同じで こういう葉を苞葉といいます。




ショウジョウソウの名前は朱色に色づいた葉を、空想上の生き物「猩猩(しょうじょう)」に例えたものです。
ポインセチアも「ショウジョウボク(猩々木)」の別名があります。




さて、トウダイグサ科のユーフォルビアの仲間(ショウジョウソウの学名は Euphorbia heterophylla)は杯状花序という独特の花序を持っています。
杯状とは(カップ状)ということで、徳利のようなボトルの中から めしべ、おしべが産出されます。花弁はありません。
上の画像で、中央の花序は 雌花(めしべ)がカップの中から産まれ成長しているところです。
青いリンゴのようなのが子房で、その頭についている白いもやしのようなのが柱頭です。
柱頭は活動期には その下の花序のように 6角形に開きます。




上の画像で 左右の青いリンゴを垂らした花序に挟まれて、雌花(めしべ)が生まれようとしているやや小さい花序があります。
雌花の子房はすぐ大きくなるので、カップの口をふさがないように、カップの横に垂れます。




黄色い役をつけているのが 雄花(おしべ)です。
盃のような形をしているのは 腺体で、この中に蜜があります。
前回、ハツユキソウの花序を観察したとき見た、腺体の周りの 白いエプロンのような付属体は、このショウジョウソウには見当たりません。




オオケタデ - タデ科

2021-08-02 11:17:48 | みんなの花図鑑

オオケタデの花にアリが来て蜜を吸っています。
場所は Sさんの畑(家庭菜園)です。




イヌタデ(Persicaria longiseta )より大きいものに オオイヌタデ(Persicaria lapathifolia )があり、それよりさらに大きいので オオケタデ(Persicaria pilosa または Persicaria orientalis )と呼びます。
このオオケタデは 私の背より高いです。




見てわかるように、タデ科の花ですが、より大きくてマクロで花シベを撮るには好都合です。





さてこれは、おしべ期の花のようです。ピンクの葯がきれいです。
おしべの数を数えてみると、7個あります。




これも 葯が7個見えます。




これも、上の小花は おしべが7個あります。
右下の小花は 葯をつけているおしべは3つしかありません。残る4個は活動を終えて 葯を落としています。
その代わり、下のほうに 雌しべの柱頭が見えてます。




これは 雌性期に入った小花です。




雌しべの柱頭に おしべの花粉がついています。




蜜はどこにあるのでしょうか?
アリがなめているところに蜜があるのだとすれば、シベの付け根に蜜を出しているようです。