アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

去年の8月 - 西浦海岸など

2021-08-14 20:29:12 | みんなの花図鑑
7月末に壊れてしまったPCのデータ・ドライブから、デジカメ画像のとりだしができたということで、今日もらってきました。
新しいPCのデータ・ドライブにコピーするのに 2時間以上かかりました。


一年前の8月のデジカメ画像をピックアップしてアルバム風に並べてみました。


リンドウ(岡崎霊園にて)

お盆のお墓参りのときに、お供えする花を撮ったものです。



リンドウのシベは雌雄異熟で、おしべ~雌しべの順に活動します。





ハマゴウ(布土海岸)










ヤノネボンテンカ(布土海岸)










ハゼラン(布土海岸)










ハマカンゾウ(西浦海岸)














クサギ(西浦海岸)










ママコノシリヌグイ(西浦海岸)










イヌビワ(西浦海岸)










トレニア(安城デンパーク)










ルリヤナギ(豊田安城自転車道・アローブリッジ)










サッコウフジ(安祥城址公園)










ヤイトバナ(自宅)









テイキンザクラ - 南の島にサクラ咲く

2021-08-14 10:24:57 | みんなの花図鑑

テイキンザクラは西インド諸島原産の常緑低木。
もちろん桜の仲間ではありません。
トウダイグサ科の木本です。




ではなぜサクラの名が入ったかというと・・・

テイキンザクラの名は、第二次大戦中に南方へ出兵させられた日本兵が、この花をみてサクラを思い浮かべ、ナンヨウサクラと呼んでいたが、既にその名は他の植物に用いられていたために、葉形が提琴(ヴァイオリン)に似ていることから、テイキンザクラとなった
と言われています。

・・・悲しいお話です。




名優加東大介さんの『南の島に雪が降る』という悲しいお話に通じるお話です。

紙の雪を降らせ、客席から毎回、どよめきと歓喜の声があがった。加東らは雪景色を充分堪能させてから登場するようにしていたが、ある日の公演で、いくら待ってもしんとしている。不審に思って舞台の袖からのぞいてみると、数百名いた兵隊が皆、涙を流していた。聞いてみると彼らは東北の部隊だった。(wiki 「南の島に雪が降る」)






私は この花を氷見市海浜植物園で初めて見ました。
そのころは トウダイグサ科といったら みな「杯状花序」をしているのだとばかり思ってましたので、
花弁のように見えるものも、花弁ではなく
杯状花序の杯(カップ)なのかもしれない。
と思って、氷見市海浜植物園にメールでお尋ねしました。




丁寧な回答をいただきました。以下、要点です。

「トウダイグサ科の中でも「ハナキリン」や「ポインセチア」などのユーフォルビア(トウダイグサ)属は、特有な杯状(椀状)花序を形成ますが、「テイキンザクラ」(図鑑などによってはナンヨウザクラ)や「サンゴアブラギリ」などのヤトロファ(ナンヨウアブラギリ)属は、花弁と萼が各5個ある単性花で、集散花序となります。」(つづく)





「したがって、同じトウダイグサ科の植物であっても別属のため、杯(カップ)に相当するものではなく、「テイキンザクラ」は
花弁ということになります。」