アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

タイタンビカス - アオイ科のシベ

2021-08-04 18:12:54 | みんなの花図鑑

タイタンビカスは アメリカフヨウとモミジアオイの交配種で、三重県津市の赤塚植物園で開発されたアオイ科フヨウ属の園芸植物です。




アメリカフヨウにそっくりなお花を咲かせますが、違いを簡単に見分ける方法は 葉です。




アメリカフヨウの葉は切れ込みがなくて 卵型ですが、タイタンビカスには葉に 切れ込みがあります。モミジアオイの葉によく似ていますね。




アオイ科の花シベは おしべとめしべが組み合わさって独特な形態をしています。




別の花で、シベをもっとよく観察してみましょう

こちらは ピンクの タイタンビカス ’ローズ’ かな?




おしべは花糸がが合着して筒になっています。




雌しべは その雄蕊の筒の中を貫通して 筒を抜け出た先で 柱頭を展開しています。
柱頭は5つに分かれ、上を向きます。




雄しべが筒になっていて、めしべがその中を貫通しているということは、両者の堺(おしべの終端)があるはずで、そのあたりを拡大してみると、やはり 境界がありました。




上の画像をトリミングしたものです。





サンタンカ - 西尾市憩の農園ほか

2021-08-04 09:38:59 | みんなの花図鑑

これは 西尾市憩の農園で2018年7月に撮った サンタンカの花です。



実は、以下のように、つい最近も同園でサンタンカの写真を撮ったのですが・・・

こんな風に、熱意の感じられない画像しか取れず・・・




同じ被写体なのに、どうして、同じように撮れないのかと・・・




がっかりしている次第です。これを 退行現象といいます (´v_v`)




サンタンカ(・コッキネア)はインド原産のアカネ科の植物で、熱帯地域では庭木として広く親しまれています。
沖縄では サンダンカといって、オオゴチョウ、デイゴと並び「沖縄三大名花」のひとつになってます。






サンタンカは各地植物園でも定番の?熱帯性花木です。
これは やはり2018年9月、富山県の氷見市海浜植物園で コンデジで撮ったサンタンカです。



これは やはり2018年8月、豊田市の鞍ヶ池植物園で撮ったものです。


93歳で亡くなられた鶴見俊輔さんの文に「退行計画」という文章があります。

いたい目にあうごとに、わたしは、自分のえりくびをつかまれて、真理のほうに向けられる。真理は、痛い方角にある。しかし、真理は、方角としてしか、わたしにはあたえられない。思いちがいに思いちがいをついで、その方角に向うのだ。思いちがいのなかで、思いちがいをすてることでその方角を向いて死ぬ以外に、何ができよう。