アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヒガンバナ - 蜜はどこに?

2021-09-17 18:10:41 | みんなの花図鑑

ヒガンバナ(彼岸花)は別名の多い植物です。「曼珠沙華」をはじめとして、「ユウレイバナ」「ソウシキバナ」など全国に 1000もあるそうです。それだけ昔から身近にあったのでしょう




花は咲いているのに葉がありません。この時ヒガンバナの葉は球根の中にあるのだそうです。
日本のヒガンバナは三倍体であるため種子を付けず球根で増えるのだそうです。




種子をつけなくても花を咲かせ、アゲハチョウたちがやってきて 蜜を吸っています。蜜はどこにあるのでしょう?
蜜は おしべ・雌しべの付け根にあります (水滴のように光っています)




ヒガンバナは全草有毒といわれてます。
蜜も有毒なのでしょうか? アゲハチョウは分かって吸ってるのでしょうか??




毒は球根に一番多く含まれています。
ヒガンバナは、動物や虫から球根を守るため、有毒成分を持つようになったと言われています。




昔からお墓にヒガンバナが植えられていたのは、ヒガンバナがモグラやネズミよけになるからです。
田んぼの畔に植えられているのも モグラ除けですね



ポーチュラカ - スベリヒユ科

2021-09-17 07:51:45 | みんなの花図鑑
ポーチュラカの花シベ、とくに 雌しべの位置についての話題です。


ポーチュラカは 別名ハナスベリヒユの名の通り、ざっくり言えば スベリヒユの園芸種です。
それは 丸くて厚みのある葉を見れば、一目瞭然なのですが…




今日は 花シベの観察です。
オレンジ色の花粉を出しているたくさんの雄しべ(7~30個)。
の、中心ではなく端っこに雌しべが開いています。




これなど 恥ずかしそうに花弁に隠れています。




どの花を見ても同じです。
通常 両性花というと 雌しべの周りをおしべが取り囲んでいるのですが、ポーチュラカは 特異なのです。




検索しても雌しべが仲間外れの記事は見つかりませんが、素朴に考えると 自家受粉を回避するためのポーチュラカ独特の解決法なんでしょうね


参考 スベリヒユの花
その記事は こちら