アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヌルデ - 白い花

2021-09-11 18:00:00 | みんなの花図鑑

イタドリに似ていると思った円錐花序のヌルデの花。
でもフェンスが邪魔して近づくことができません。




そこで 過去に撮ったヌルデの花の写真を。
(2018-8-29撮影)




ヌルデも雌雄異株なんですね。この花は雄株の雄花のようです。




雄花の雄しべは5本あり、花弁は反り返っています。




さて、同じ場所で最近撮った画像に戻ります。
ヌルデはウルシ科の木です。
ヌルデの葉はこのように小葉の間の葉軸に、翼があるのですぐわかります。




こんなものがいくつも付いていました。
これは (こぶしの実に似ていますが)果実ではありません。




これはヌルデシロアブラムシの虫こぶです。
検索すると必ず出てくるのですが、このヌルデの虫こぶは古くはお歯黒の原料として使われていたそうです。
「採取時期は,虫こぶ内の幼虫が羽化する前がよいとされ,採集後は直ちに熱湯処理し乾燥させます。羽化した成虫が殻から飛び出してしまった後の虫こぶは,品質が低下し生薬や染料の原料としては適していないといわれています。」(日本薬学会「今月の野草/ヌルデ」)




再びアーカイブより。
10月になると(雌株には)果実ができます。



熟してくると果実を白い物質が覆うことがあります。
この成分はリンゴ酸カルシウムで、酸味のある塩辛い味がするそうですが、私は気持ちが悪いので一度も試したことはありません。
ウルシ科だけど、おいそれとはかぶれないとは言われてますが…


イタドリ - クイズ

2021-09-11 10:48:39 | みんなの花図鑑
今から 同じところ(豊田安城自転車道・渡刈地点)で撮った4枚の写真をお見せします。
4枚のうち 3枚はイタドリです。1枚だけ 別物です。
それは 何枚目で、それは何の木でしょう?


1枚目




2枚目




3枚目




4枚目




答えはこの画像のあとに


答えは
3枚目で、この写真だけ 「ヌルデ」でした。
そもそも イタドリは草本で、ヌルデは木本。
全然違いますが、イタドリは大きくなると木本化します。ブログ記事「大巧寺のイタドリの木」を参照してください。このベニイタドリ?(雌株)、高さが2mくらいあるというし、どう見ても草本とは思えません。
ヌルデも鳥が種子を運ぶのか?道路わきによく生えてきています。幼木だとイタドリくらいの丈のことはよくあります。
この時期 よく似たような白い花が咲いていると、一瞬分からなくなることがあるのは私だけではないようで
他の方のブログにも「イタドリ、ヌルデ」という記事を見つけました (^_-)-☆
(ヌルデは 次回 取り上げる予定です)



以下、とりとめもなく? イタドリの花を観賞します。

この画像を撮ったのは昨日(9月10日(金))のことですが、秋空でした。(今日はまた 雨です)




イタドリはタデ科ソバカズラ属(Fallopia)の「多年生植物」(wiki 「イタドリ」)。
多年草と言わないで 「多年生植物」といっているところがこの植物の特徴をよく表しています。

属名の Fallopia は イタリアの医師、解剖学者ガブリエル・フェロッピオ(1523~1562)への献名とのこと。




Fallopia japonica
種小名は 「ヤポニカ」ですが、分布は北海道西部以南の日本、台湾、朝鮮半島、中国で、まとめると東アジア原産種。




イタドリは雌雄異株です。この花は雄花です。
「雄花はおしべが花弁の間から飛び出すように長く発達しており」(同上)




鈴虫より小さな虫が来ています。
葉柄の付け根の下側に赤い花外蜜線というのがあり、そこを舐めているようです。




こちらはハエ?




雄しべは8個あるそうです。(数えてません m(_ _)m)




他のタデ科の花ですと、「花弁は無く…」とコメントが付くのですが、これは 花弁 で良いようです。