アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

エビスグサ - カッシアの仲間

2021-09-03 18:23:23 | みんなの花図鑑

エビスグサはマメ科の黄色い花です。




マメ科である証拠に、こんなササゲのような長い莢(さや)の豆を実らせます。




ところが、エビスグサの花は マメ科によくある蝶形花の格好をしていません。
なぜなんでしょうか??

ヒントは 学名にあります。(日本語Wikipedia記事に出てくる学名は学名:Senna obtusifolia ですが、
実は 学名には シノニムがあり) それが Cassia tora という名前です。




「カッシア Cassia 」といえば、
流通名「アンデスの乙女」で知られている
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この花が頭に浮かびます。




Cassia属は、日本語の記事では よく和名で「カワラケツメイ属」とされているため、気が付きにくいのですが、カワラケツメイ属とは カッシア属(Cassia)のことなので、道理で 花が似ているわけです。
なので、科についてもマメ科でなく ジャケツイバラ科とする記事もあります。

ジャケツイバラの花





カッシア属の花の特徴はシベが大きく、子房の形がすでに果実の形になっていること、ではないかと 思いました(誰もそんなこと言ってませんが…)。



マルバルコウ - シベの観察

2021-09-03 08:13:55 | みんなの花図鑑

マルバルコウソウ(略して マルバルコウ)は ヒルガオ科のつる性植物。




ではその属は?
サツマイモ属です (^_-)-☆
「ルコウソウ属に分けられていたこともあるが、現在はサツマイモ属に分類されている。」(三河の植物観察)




マルバルコウ(Ipomoea coccinea)
ルコウソウ(Ipomoea quamoclit)
サツマイモ(Ipomoea batatas)
マメアサガオ(Ipomoea lacunosa)




形大きさがよく似たマメアサガオ(Ipomoea lacunosa)などと比べると、シベが漏斗状の花冠の前に飛び出しているので、マクロ撮影しやすいです。




雄しべは5個、雌しべは1個で柱頭は白色で球状。








雄しべの葯が風船のようです。





▼下はこの花粉の顕微鏡写真をもとにしたイラストです。

コロナウィルスにそっくりです。
でもその大きさは花粉のほうは110μm(マイクロメートル) ありますが、ウィルスのほうは80~120nm(ナノメートル) と花粉の1000分の1ほどしかありません。PM2.5(2.5μm以下)、細菌(1μm前後)、タバコの煙(約0.5μm)は光学顕微鏡で見ることができますが、ウィルスの姿は電子顕微鏡でないと見ることができません。