何でも書き散らかしておけば、書いている私の名前に引き寄せられて、見てくれる人は増え、気が向けば読んでくれる人も出てくる。
そんなつもりが見えみえの有名人のブログは数多い。
だが、昨日滑らかな画像の実例を見せていただいたこのサイトに脱帽した。
http://riptac.net/html/memo/
「リプタクの もう覚えられません」というページには、いくつもののカテゴリーに、数え切れなくもないが数える気にならないほどの、パソコンあの手この手がびっしり詰まっている。
その詰まり方が、整理整頓の見本のようなのである。
小さな字でも目が痛くならないような並べ方で、見出しの表を眺めているだけでも心のやすまりそうな、スッキリとはこういうものという絵面なのである。そう、こうなれば表というより絵づらなのだ。
私の雑なブログに番号をつけよと言って下さった方がおられたが、数字を使わない見事な記号制がここにあった。
数字という抽象記号を使った整理方法は、領域無限という利点の代償に、事象~記号/記号~解読(あるいは判読)という2段構えの情報処理労力を要求される。
頭が素直に働く人にはなんでもないそのことも、頭の働かせ方に多少の偏りでもあれば、そこで発生する熱損失はばかにならないものになる。
文字を上手に使った具象記号なら、事象-解読が一直線にできるのである。
怜悧な頭脳、洗練された感覚、不屈の根気がなければこういうものはできない。
ひびのいったわが頭で思いつくのは、自分のブログの副題ぐらいのものである。
「あわぞうの もうできませんこんなことは」