コンピューターやOSをえり好みせずに、ソフトを作るにも使うにも簡単な Java というプログラミング言語がある。
Web 上でグラフや表をパッパッと出して見せたいときには、Java で作られた Java という名のプログラムがよく使われる。
ときどき見るサイトのグラフを見ようと思ったら、Java さんから警告をもらった。
「セキュリティ問題の発生が考えられるコンポーネントが見つかった、危ないから実行するな。さあどうする」
ここで、「はいやめておきます」と引き下がれば、データを見ることができない。
「いいえどうしても見たいです」と突き進めば、データを見ることはできるが、背中に固いものを突きつけられて窓から恐る恐る覗き込んでいるような気分にさせられる。
どうしたらよいかと、そのページの製作元へメールで問い合わせたら、Java がインストールされてないのではないかと見当違いの返事がきた。
わからなければ電話で、と書いてあるので、サポートに電話で尋ねる。
インターネットオプション、Java のプロパティ、あちらこちらと言われるままに操作してみたが原因はつかめない。
最近何か変わったことをしませんでしたかと言うので、Internet Explorer をv6からv8にしたと言ったら、XPとv8の相性が悪いのかも知れない、v6に戻すか別のブラウザを試して欲しいとのことだった。
言うことはときどき過激でも本性は保守的な私だから、使い慣れたソフトはあまり替えたくない。旧バージョンに戻すのもダサい話だ。
ときどきしか見ないのだから、当分脅しには横を向いて「いいえ」で頑張ろうかと思っていたら、1時間ほどして電話が来た。
もう一度 Java のプロパティで先刻と別のところの設定を変えてみて欲しいとのこと。
その手順はこうだった。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/a2/11ce7afb0553a23c6e252e844cdb396d.jpg
[スタート]→[コントロールパネル]→[Java]→「Javaコントロールパネル」[詳細]→[セキュリティ]→[混合コードセキュリティー検証]で、「○有効-警告を表示せずに、保護をかけて実行する」を選択する。
既定では「○有効-必要であれば警告を表示する」となっていた。ユーザーにとっては必要でない警告が表示されていたのだった。
では「必要であれば」とは何だったのか。よくわからないが、どうやらシステム側のシャカイテキセキニン上のことらしい。
「保護をかけて実行する」というのが、どういうことをしてくれるようになったのかはわからない。○の中に入れた「・」印がどのくらい力を出してくれるのか不安がないわけではないが、それも時間が経てば気にならなくなるだろう。
パソコンというものは、わからなくてもどんどん動いてくれるものなのである。
迷路の途中で手を離さず、また引き返して困惑解消の出口まで案内くれたサポートさんに感謝している。